万博でおもてなし
2025-05-12 11:55:05

大阪・関西万博でのSoundUDのおもてなしガイド導入が注目

大阪・関西万博での音のユニバーサルデザイン



経済産業省の主催する「2025年日本国際博覧会」、通称「大阪・関西万博」が、2025年の開催に向けて多くの注目を集めています。その一環として、ヤマハ株式会社が開発した音のユニバーサルデザイン、通称「SoundUD」が導入され、特に「おもてなしガイド」の新機能が注目されています。

おもてなしガイドとは?



この「おもてなしガイド」は、多言語翻訳技術とキャラクターを組み合わせたコミュニケーションツールです。来場者が日本以外から訪れる際の言語の壁をより低くし、異なる言語を話す人々とのスムーズな会話を可能にします。

特に注目すべきは、「通訳キャラクター」の機能です。インターネット接続なしで、スクリーンに投影されたキャラクターが通訳者として活躍します。このキャラクターは、訪問者とスタッフの間でのコミュニケーションを支援し、多様な言語を話す来場者との円滑なやり取りをサポートします。

展示と魅力的なキャラクターたち



この体験を提供するのが、VOCALOID™のキャラクター、「ZOLA Project」と「galaco(ギャラ子)」です。彼らが表情豊かに、身振りを交えて通訳を行う姿は、ただの機械的な通訳ではなく、訪問者に親しみを持たせる魅力的なポイントです。今回の展示での機能公開は初となり、訪問者に新たな体験を提供しています。

多言語プログラムも充実



さらに、経済産業省が主催するステージプログラムでも「おもてなしガイド」を使用した多言語同時通訳ガイドが活用されます。登壇者のトーク内容が日本語と英語で同時に表示されるため、言語の違いを乗り越えた交流が可能となります。これにより、外国人や聴覚に障害を持つ方でも安心して参加できる環境が整います。

復興支援への期待



福島県の復興をテーマにした展示では、事故後の復興に取り組む人々や事業者の情熱を国際的に発信する手助けを目指しています。経済産業省の福島復興推進グループと公益社団法人福島相双復興推進機構は、この展示を通じて「おもてなしガイド」の重要性を強調しています。彼らの言葉を借りれば、国内外に向け、「共感の輪を広げる」ための大きな力になります。

大阪・関西万博での具体的な利用事例



大阪・関西万博内では、「おもてなしガイド」が多くのパビリオンやイベントで活用されています。美しい水上ショーや展覧会でのガイドが実施され、外国人訪問者や聴覚障害者の方に対して、音声やテキストでのサポートを行っています。たとえば、サントリーやダイキンが協力する水と空気のスペクタクルショーでは、英語の音声ガイドや日本語・英語の字幕が事前申込みなしで利用可能です。

また、三菱未来館やPASONA NATUREVERSEにも導入され、訪問者は多言語でのナレーションを楽しむことができます。興味深いのは、個々のパビリオンが提供するサービスが多様で、言語においても日本語や英語はもちろん、中国語、韓国語、さらにはスペイン語やフランス語にまで対応している点です。

技術的な背景と未来への期待



ヤマハは、これまで音のユニバーサルデザインの推進に取り組んできました。コンテンツと多言語翻訳の研究を進める中で、新たな技術も取り入れ、地域行政などのニーズに応じた多言語対応を実現しています。今後はさらに、公共交通機関や自治体窓口での利用も期待されています。

このようにして「おもてなしガイド」は、言語と文化の架け橋として、多くの人々の交流を促し、国際的な理解を促進する重要な役割を担っています。大阪・関西万博という壮大な舞台でこの新技術がどのように機能し、進化していくのか、今後の展開が非常に楽しみです。


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