ロロ・ピアーナ創業100周年展が上海で開催、卓越した美を探求する旅

ロロ・ピアーナ100周年展が上海で開催

ロロ・ピアーナが創業100周年を迎えるにあたり、中国との長年にわたる関係を讃える特別な展覧会を上海の浦東美術館で開催します。今回の展覧会は、同美術館でラグジュアリーブランドの展覧会が行われるのは初めてということで、その注目度は非常に高いです。

展覧会のテーマと目的

展覧会のタイトルは「If You Know, You Know. Loro Piana’s Quest for Excellence（知る人ぞ知る、ロロ・ピアーナの卓越性への探求）」です。このテーマのもと、ロロ・ピアーナの豊かな歴史と伝統、そして独自の製造ノウハウを展示し、来場者に深い感情的な体験を提供することを目指しています。

キュレーターであるジュディス・クラークは、ロロ・ピアーナと訪れる人々との間に記憶に残る感情的なつながりを築くために、独特な体験をデザインしています。展示は、アーカイブ資料や素材、著名な現代アーティストたちによる作品を含み、ロロ・ピアーナファミリーの6世代にわたるレガシーを讃えています。

没入型の展示体験

展覧会内では、感覚的で触覚的な体験を通じて風景を再解釈した没入型の旅が体験できます。特に目を引くのは、ルーチョ・フォンタナやアルベルト・ブッリなどの名作が展示され、ロロ・ピアーナの卓越したノウハウを革新的かつ芸術的なレベルで引き立てています。

会場には、ロロ・ピアーナの質の高い原材料を探求するための研究室が設置されており、品質管理の厳格さに触れることができる貴重な機会も用意されています。1,000平方メートルを超える広大な展示空間には、厳選された素材、テクスチャ、色彩が揃い、リネンなどの繊維を探求するアーティスト、アドリアナ・ムニエの作品も展示されています。

文化の融合とアートの独自性

さらに、中国の芸術監督グオ・ウェンジンや、作曲家のリウ・ハオ、竹笛奏者のタン・ジュンチャオ、ピアニストのティム・チャンなどが参加しており、イタリアと中国の伝統を融合させた没入型のサウンドスケープを生み出しています。これにより、音楽とアートが一体となった特別な空間が形成されています。

中国のアーティストであり思想家のチウ・ジージエは、紙にインクで描いた巧妙な地図によって、伝統と現代の架け橋を作り出し、中国の文化と歴史を新しい視点で展示しています。

原材料の探求と展示

ロロ・ピアーナの卓越性の追求には、最高品質の原材料を見つける旅が不可欠です。本展では、ニュージーランド、アンデス、フランス、日本、中国といった繊維の産地をミニチュアで表現し、遠くからでもその美しさを感じられるよう工夫されています。特別に製作された33のアンサンブルは、ロロ・ピアーナの歴史や風景、ノウハウとの対話を可能にします。