サウナパビリオン『太陽のつぼみ』の裏側
大阪・関西万博が開催されている中、TTNE株式会社が手がけるサウナパビリオン『太陽のつぼみ』が注目を集めています。このパビリオンは、従来のサウナの概念を覆す、世界初の膜製サウナとして、万博会場に登場しました。
このプロジェクトの背景には、太陽工業株式会社の技術と、サウナ師匠秋山大輔のクリエイティブな発想が融合しています。まさに「誰も見たことがないサウナ」を生み出そうという情熱が形になったのです。
『太陽のつぼみ』の特異性とは?
『太陽のつぼみ』は、木材やタイルを一切使用しない膜構造で設計されたサウナです。この革新的な構造は、太陽の光を巧みに取り込み、外界とシームレスに融合した体験を提供します。サウナ内では、「自分とつながり、人とつながり、地球とつながる」というメッセージが届けられ、多様なバックグラウンドを持つ人々が一体となることを目指しています。
実際に訪れた来場者たちからは「人生で最高のサウナ体験」という声や、「普通のサウナとは全く異なる新しい体験」といった高い評価を得ています。これにより、サウナが単なるリラクゼーションの場を超え、心身のつながりを感じる特別な場所であることが実証されています。
制作秘話に迫る対談
このサウナの裏側には、TTNEの代表取締役・松尾大と秋山大輔の対談を通じて明らかになった興味深い背景があります。能村祐己社長は、1970年の大阪万博での経験を元に、2025年に向けた恩返しとしてこのプロジェクトに取り組んだと話しています。
このプロジェクトは、秋山の「万博会場にサウナを」という提案から始まりました。構想の期間はわずか1年半で、チーム全員が一丸となり、常に困難な状況を乗り越えながら進められました。「オープン前日まで椅子やドアも完成していない」という状況にも関わらず、彼らの情熱と協力によって、見事159人とのコラボレーションが実現したのです。視覚的にも斬新な『太陽のつぼみ』は、未来のサウナのあり方を示す一つの象徴です。
名称の裏に秘めた思い
驚くべきことに、パビリオンのタイトル「太陽のつぼみ」には、協賛企業のロゴを入れられないという制約がありました。そのため、社名の一部である「太陽」と、生命や新たな始まりを思わせる「つぼみ」を組み合わせたのです。この名称には、訪れる人々の人生を変える存在となり、成長と開花のストーリーを示す意図が込められています。
未来の展望
能村社長は、万博終了後の移設も視野に入れ、すでに複数の問い合わせがあることを明かしました。『太陽のつぼみ』が全国、さらには世界各地へと移って行くことで、サウナ文化がさらに広まり、日常に新しい価値をもたらすことを期待しています。また、世界シェアNo.1のサウナブランド「Harvia」の役員が体験のために来日するなど、国際的にも注目が集まっています。
このように『太陽のつぼみ』は、ただのサウナではなく、サウナ文化に革新をもたらす象徴的な存在となっています。サウナを通じて、新たなコミュニケーションが生まれ、未来へと続く人間らしいつながりが育まれることを期待したいものです。詳しい情報は、NESTBOWLで確認できますので、ぜひ訪れてみてください。
詳しくはNESTBOWLの記事で!
TTNEとサウナの未来
TTNE株式会社は、サウナの文化を革新し続けるクリエイティブ集団です。松尾大は、多くの人を“ととのう”状態に導くプロサウナーであり、秋山大輔と共に新しい価値を創造するために活動しています。彼らのビジョンは、サウナを通じて人間の本質を再発見することです。今後も彼らの活動から目が離せません。