武蔵野大学名誉教授・宮川健郎氏との二夜連続対談
TBSラジオで放送される『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』にて、2月2日と9日の二夜にわたって、武蔵野大学名誉教授で児童文学の研究者、宮川健郎氏がゲストとして登場します。この番組は、ジャーナリスト蒔島信彦が人生の志を持つ人々のインタビューを通じて、さまざまな教訓や感動を届けるを目的としているローカルラジオプログラムであり、今回の内容では特に児童文学の現状に焦点が当てられています。
現在の児童文学が直面する課題
宮川氏が初回の放送で語るのは、少子化がもたらす児童文学の読者減少についてです。彼は、「児童文学は本来、子供たちの成長や想像力を豊かにする貴重な資源であるが、少子化の影響で本来の読者数が大幅に減少し、児童文学そのものの存立が危ぶまれている」と強調します。このような状況は、出版業界においても大きな波紋を呼び起こし、多くの作品が商業的に成り立たなくなる危険性をはらんでいます。
読書時間の奪われた現代の子どもたち
2回目の放送では、現代の子どもたちが抱えるさまざまな読書環境の影響について掘り下げていきます。宮川氏は、子どもたちが塾や習い事に多くの時間を取られている一方で、スマートフォンやゲームといった多様な娯楽に囲まれ、本を手に取ることが少なくなっている現状を指摘します。これでは、子どもたちの読書離れが加速するばかりか、想像力や表現力の育成にも悪影響を与えていると言えます。
親による読み聞かせの重要性
このような中で、宮川氏が推奨するのが親による読み聞かせの実践です。彼は、「親が子どもに本を読み聞かせることで、親子の絆を深めるだけでなく、子どもに対して本の楽しさや大切さを教えることができる」と話し、その理由を詳しく解説します。読み聞かせを通じて、子どもたちが自ら本を選び、読書を楽しむようになるきっかけを与えられるからです。
参加情報
この二夜連続のラジオ番組は、毎週日曜日21時30分から放送されています。リスナーの皆さんには、ぜひ耳を傾けていただき、現代の児童文学や読書環境についての理解を深めてもらいたいと思います。子どもたちの未来を担う文学が、どのように発展し、生き残っていくのか、そのために私たちに何ができるのか、一緒に考えていきましょう。
詳細な内容は、
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