伝統芸能「糸あやつり人形」が存続の危機に
江戸時代から約400年にわたり、多くの人々を魅了してきた「糸あやつり人形」。その伝統を受け継ぐ数少ない劇団「一糸座」が、今まさに存続の危機に直面しています。人形を操る職人たちの努力や情熱によって守られてきたこの芸能が、物価高騰や学校巡回事業の激減、公演中止などによる収入減少が重なり、大きな困難を迎えています。
存続への道筋
一糸座にとって、致命的な状況が続いています。これまではいくつかの収入源が組み合わさることで運営をしてきましたが、特に学校巡回の減少やコロナの影響で、これまでの手法が通用しにくくなっています。さらには、日常の稽古場の維持費すら厳しくなり、未来の公演が不安視されています。
このままでは伝承されるべき「命の糸」が途切れてしまうかもしれません。私たちは、この巨大な危機を乗り越えるために、覚悟の挑戦としてクラウドファンディングを立ち上げました。未来のお客様との出会いを大切に思い、存続のために必要な資金を募っています。
一糸座の活動と目指すもの
一糸座は400年の歴史を誇る糸あやつり人形の技を未来に繋げるため、ただ古典を守るだけでなく、現代に合った形で継承をしています。例えば、新作公演やワークショップの開催など、常に新しい挑戦を続けています。特に、コロナ禍で誕生したアトリエが、若手人形遣いの育成と定期公演の基盤として機能しています。これは、持続可能な伝統文化を築くために欠かせない拠点となっています。
クラウドファンディングの募集内容
今回のクラウドファンディングには、2つの目標があります。第一目標は300万円で、日々の運営や借入金の一部返済、稽古場の維持費等の資金に充てられます。最終的な目標は1,000万円で、劇団の経営の安定を図ります。この資金があれば、新たな公演の準備や若手人形遣いの育成につながります。
「糸あやつり人形」という伝統を守り、未来の世代にこの文化を伝えるための支援が求められています。私たち一糸座は、この文化が未来でも受け入れられるものになるよう、全力を尽くします。皆様の力をお貸しいただければ幸いです。
これからの活動計画
2025年には、芥正彦氏との新作『風神雷神図』や、劇団桟敷童子・東憲司氏との新作『人造人間の憂鬱』、2026年には『新・人形浄瑠璃』といった意欲的な公演が既に計画されています。それを実現するために、今の危機を乗り越えることは不可欠です。
参加方法
私たちは、未来の人形遣いとその演目を支えるために、このクラウドファンディングを成功させたいと考えています。皆様の訪問や支援が、次の世代に希望を繋ぐ大きな力になります。詳細は以下のURLで確認いただけます。
クラウドファンディングプロジェクト URL:
一糸座の存続を守るプロジェクト
私たち一糸座は、その名の通り「一糸不乱に」使命を果たし続けます。ご支援いただき、共に未来の文化を築く仲間となってください。