中堅世代の仕事意欲が低下、若手とベテランは対照的な傾向
株式会社オンワード樫山が実施した職業意識に関する調査によれば、若手、中堅、ベテランという3つの世代間で、仕事に対する意識や服装の考え方に著しい違いが見られることが分かりました。特に中堅世代の仕事意欲の低下が顕著であり、これが「中だるみ」と呼ばれる状態を引き起こしている可能性があります。
調査結果の概要
本調査では、正社員と契約社員計468名から得られたデータをもとに、仕事への意識や服装に対する考え方がどのように変わるかを分析しました。主な調査結果は以下の通りです。
仕事へのモチベーションの違い
調査結果から、各世代のモチベーションにははっきりとした違いがあらわれました。若手社員はモチベーションが最も高く、中堅社員では低下傾向、そしてベテラン社員では再びモチベーションが上昇していることが分かりました。特に、9年以上の社会人経験を持つ中堅層では、昇進や昇給の停滞に由来する不安が逆効果となり、仕事に対する意欲が低下しているようです。これに対し、20年以上の経験を持つベテラン社員は、若手に次いで高いポジティブな意見を示しました。
仕事の位置づけ
また、9年目を境に仕事が人生の中心から「手段」へと移行する傾向も見られました。若手は仕事に全力を燃やしており、自己成長や社会的評価を求める姿勢が強いのですが、経験を積んだ中堅はプライベートのための手段として労働を捉えるようになっています。これは、結婚や育児、介護といったライフステージの変化が影響していると考えられます。
服装と仕事意識の変化
服装に関しても、世代ごとの違いが浮き彫りになりました。若手社員は服装のルールが曖昧であると感じている一方、ベテラン層は自分のスタイルや快適さを重視する傾向が強いことが分かりました。これは、自己に対する理解が深まることで、服装選びも主体的になっている表れと言えます。
さらに、カジュアルな出社スタイルに対する歓迎度もベテラン世代が高かったのに対し、若手と中堅世代は不安や抵抗感を抱いているとの結果が出ています。このような不安は、「何が正解なのか分からない」という気持ちから来ていると考えられます。
総括
調査結果からは、若手は成長を求める中でモチベーションが高く、一方で中堅層は仕事に対する期待感が薄れていることが明らかになりました。また、ベテラン層は長年の経験を元に再び仕事への興奮を抱いているようです。この世代間の意識の違いは、企業の人事戦略や育成プログラムにおける重要な指針となるでしょう。
調査概要
- - 調査元: 株式会社オンワード樫山 マーケティンググループ
- - 対象: 全国の社会人(正社員・契約社員)468名
- - 期間: 2026年4月10日
この結果を知ることで、企業は各世代に合った働き方を提供するヒントを得ることができるのではないでしょうか。さらなる理解を深め、労働環境の改善に繋げていくことが必要です。