共鳴の宴開催
2025-12-06 07:34:26

障害者と健常者が共鳴する音楽の祭典「共鳴の宴」開催

障害者と健常者が共鳴する音楽の祭典「共鳴の宴」開催



2025年12月4日、東京・増上寺 大殿で開催された「True Colors Festival Special Concert 2025 共鳴の宴」は、障害者と健常者の交流を深めるイベントとして注目を集めました。本コンサートは、日本財団DIVERSITY IN THE ARTSが主催し、国際会議「SYNC25アカウンタビリティ・サミット」に参加する経営幹部など約250名が訪れ、国際的な規模で開催されたものです。

日本財団DIVERSITY IN THE ARTSは、2016年以降、規制に囚われない多様な表現形式を通じて“多様な在り方”を楽しむ体験を提供することを目指しています。「True Colors Festival」は、誰もが自分らしさを大切にしながら共に生きる未来を展望し、さまざまな違いを受け入れる社会を目指しています。

今回の「共鳴の宴」は、2024年のエミー賞を受賞した『将軍-SHOGUN-』の音楽監督を務めた石田多朗が導く音楽の饗宴です。総合演出には、世界的演劇祭「エジンバラ」で高い評価を受けた山田淳也が名を連ね、まさに世界基準と言える内容が繰り広げられました。

コンサートは、増上寺の厳かな雰囲気の中、和太鼓の力強い音色で幕を開けました。障害者と健常者のダンサーによる共演「沈黙の中の音」では、その音と光の演出が、舞台を圧巻するものとしました。続いて行われた「ちがいとの出会い」では日本古来の楽器と西洋の楽器がコラボレーションし、それぞれの音色が共鳴し合う美しいパフォーマンスを実現しました。

「ともに奏でる」と題したコーナーでは、伝統的な雅楽演奏の魅力が織り交ぜられ、また「響きあう声と音なき言葉」では“手話狂言”が披露され、「蟹山伏」が独特な表現方法で観客を魅了しました。手話による表現と、狂言ならではの体を使った表現が交わり、伝統芸能が国境を越える姿を見せてくれました。

終盤にかけては、ピアノと歌による「Over the Rainbow」や、アコースティックギターで演奏された「Moonlight」、更には車椅子ダンサーも参加した「My Heart Will Go On」など、次々と名曲が披露されました。また、オーケストラの演奏でエンニオ・モリコーネのメドレーや、ムソルグスキーの「キエフの大門」、坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」といった知られざる名曲も楽しむことができました。最後には音楽監督の石田によるオリジナル楽曲「常世」で華やかに締めくくられました。

障害者と健常者が共に創り出すことができる世界の可能性は、コンサートを通じて見事に表現されました。これからも、多様性を尊重し合う未来へとつながる重要なイベントでありました。今後の活動にも期待が高まります。

詳しくは、こちらの PDFをご覧ください。

主催は、日本財団DIVERSITY IN THE ARTSで、宣伝はキョードーメディアスが行っています。


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