Nakamichi新スピーカー
2025-12-31 19:29:19

Nakamichiの新平面磁界型スピーカー性能評価結果を発表

Nakamichi「Krystal Sound Station」の音響特性評価



新しい年の始まりとともに、Nakamichiが展開する平面磁界型スピーカーシステム「Krystal Sound Station」の最新情報が届きました。このプロジェクトは多くの支援を受け、GREEN FUNDINGでの支援総額は11,418,000円を超える成功を収めています。これにより、一層の歓喜と期待が高まっています。

プロジェクトページでは詳しい情報が公開されていますが、特筆すべきは150mmの平面磁界型プッシュプル駆動スピーカーユニットの音質評価結果です。音響特性評価の目的は、筐体構造やDSP処理を考慮せず、スピーカーユニット単体の基本性能を確認することでした。評価は実測データをもとに、電気的及び音響的特性が徹底的に検証されました。

評価条件と測定プロセス


評価に使用されたユニットは初代試作機で、1メートルの距離から駆動条件を1.41Vおよび2.0Vで測定しました。評価項目は、インピーダンス特性、周波数応答、歪率特性の3つで、測定範囲は可聴帯域(約20Hz~20kHz)です。

インピーダンス特性


インピーダンス測定の結果は、約4Ωを中心に安定した特性を示し、全体的に大きなピークが見られませんでした。この事実は、スピーカーユニットが優れた電気的特性を備えていることを示唆します。また、共振挙動も顕著ではなく、安定した性能が確認されました。

周波数応答の安定性


周波数応答測定では、特に中高音域の1kHz~8kHzにおいて±3dB以内という安定した応答が確認されました。この特徴は、人の声が含まれる中高音域の音圧分布が均一であり、再生特性も安定していることを表しています。さらに、10kHz以上の高音域でも良好なエネルギーを維持しており、15kHz付近では明瞭な高域成分が確認されました。

歪率特性の評価


歪率測定結果は、200Hz以上の中高音域で非常に低い水準を維持していることが判明しました。100Hz以下の低音域では、大振幅駆動時に歪率が上昇する傾向が見られましたが、全体としては高い線形性を保っています。これにより、平面磁界型プッシュプル構造が中高音域の再生において、素晴らしい動作特性を持っていることが実証されました。

実機展示の案内


「Krystal Sound Station」は現在、蔦屋家電二子玉川店で実機展示されており、来場者は実際の質感や構造を確認する貴重な機会が提供されています。展示は2025年12月23日から2026年1月22日まで行われますので、この機会をお見逃しなく。

技術的背景


ユニットには約0.006mmという極薄のPET振動膜と高磁力ネオジム磁石(N48)が組み合わされています。この設計により、均一な駆動力が実現され、安定した応答特性が保たれるのです。

今後の展望


公開された評価結果は、試作ユニットの基礎性能に関する重要な情報であり、Nakamichiは今後もこれらのデータを元に製品化に向けた開発を進めていく計画です。さらなる技術情報や進捗については、随時発信していく予定となっています。興味を持っている方は、ぜひ注目してください。


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