舞台『見上げんな!』の開幕とその魅力
2025年4月4日、福岡市民ホールにて、舞台『見上げんな!』が初上演されました。これは、福岡を拠点とする万能グローブ ガラパゴスダイナモス、ゴジゲン、そしてミュージシャンの小山田壮平がコラボした作品です。福岡出身の松居大悟が主宰を務めるゴジゲンと共に、街を舞台にした群像コメディが展開されます。
企画を主導する椎木樹人氏のもと、全国から集められたキャストやスタッフが、福岡特有の文化や風土を織り込み、一緒に食事をしながら創り出した作品は、温かい人間ドラマに仕上がりました。特に脚本を手掛けた川口大樹によるユーモアと切なさが詰まったストーリーは、観客に深い感動を与えています。
多彩なキャストが魅力
主演を務めるのは、元HKT48の田島芽瑠。その他、万能グローブ ガラパゴスダイナモスから椎木樹人や千代田佑李、ゴジゲンからも多彩な顔ぶれが集結しています。また、主題歌を歌う小山田壮平が声の出演も果たし、作品の感情をより一層引き立てています。福岡のラジオパーソナリティやご当地VTuberもその声に参加し、地域とのつながりを感じさせてくれます。
アフタートークでの交流
また、本公演は福岡のみならず、大阪(4月17日〜20日)や東京(4月24日〜27日)でも上演予定です。各地ではアフタートークも開催され、豪華なゲストが登壇する予定です。大阪公演では、梅棒の野田裕貴氏やヨーロッパ企画の大歳倫弘氏が参加するほか、東京公演では元劇団プレステージの今井隆文氏と中島かずき氏とのトークも楽しめる予定です。
物語とキャラクター
物語は、元アイドルで初期映像作家の三月が福岡に戻り、地元のバンド「ボイジャーズ」のミュージックビデオを撮る依頼を受けることから始まります。しかし、メンバーは活動を停滞させていて、撮影の実現が難航します。三月はメンバーを説得するために、福岡の街を奔走し、自身の過去と向き合うことになります。このストーリーが様々な世代の観客に共感を呼ぶ要素となっています。
福岡の文化を体感
椎木樹人は「福岡に新たに誕生した市民ホールで上演できることを光栄に思う」とコメントし、20年の歴史の中で築いてきたさまざまな縁を結集した公演であることを強調しています。福岡の匂いがするこの作品を通じて、観客は心温まる体験を得ることができるでしょう。
総括
舞台『見上げんな!』は、音楽と人間ドラマが絡み合った渾身の作品であり、福岡を発信地とする文化芸術に注目が集まります。各都市での公演を経て、さらなる成長を遂げることが期待される本作を、ぜひ劇場で体感してみてください。