グラスヒュッテ・オリジナル新作パノルナ・トゥールビヨン
ドイツの著名な時計メーカー、グラスヒュッテ・オリジナルが今年180周年を迎え、その記念すべき年にダイアルマニュファクトリーを新たに開設しました。この歴史的なマニュファクチュールで、グラスヒュッテ特有の職人技と伝統が息づく新作モデル、パノルナ・トゥールビヨンの登場が発表されました。
伝統と革新の融合
パノルナ・トゥールビヨンは、グラスヒュッテ・オリジナルにとってのアニバーサリーイヤーを彩る新作です。特徴的なローズカラーの文字盤は、地域の土壌に豊富に含まれる鉄を象徴し、この地域特有の風景を想起させます。長い間、グラスヒュッテで続いている時計製造の伝統は、質の高い鉱物資源に支えられています。その証拠が、マニュファクトリーの近くを流れるミューグリッツ川に見える赤い石です。この新たに設立されたダイアルマニュファクトリーは、そんな小さな歴史の土地に佇んでいます。
時計製造の技術の集大成
180年間にわたる経験が詰まったパノルナ・トゥールビヨンは、細部にまでこだわった作りが特徴です。グラスヒュッテ・オリジナル唯一のダイアルファクトリーで手作業により製作されるこの時計は、クラトマンシップを表現しています。ローズカラーに特殊なガルバニック加工を施し、光の角度によって色の濃淡が変化するさまは、生命力を感じさせます。
時計の時・分表示はオフセンターに配置され、落ち着いたコントラストを生み出し、その周囲にはグラスヒュッテ特有の複雑機構が配されています。中でも、フライング・トゥールビヨン機構は、グラスヒュッテの伝説的な時計職人、アルフレッド・ヘルヴィグが1920年に設計したもので、この時計に現代的なエッセンスをもたらしています。
機能美を感じる3つの複雑機構
視覚的に美しいパノラマデイトとムーンフェイズディスプレイは、グラスヒュッテ・オリジナルの特徴的な機能であり、これらの機構も自社製造にこだわりがあります。特に、パノラマデイトは同心円状のディスクを利用していて、次世代の技術を駆使して製作されています。ムーンフェイズはダークブルーの背景に散らばるシルバーの星々が美しく、そのディスプレイも自社ダイアルマニュファクトリーで製作されたものです。
アートとしての時計
パノルナ・トゥールビヨンのデザインは、左右非対称のレイアウトがその特徴です。黄金比に基づいたこの配置は、オフセンターのプロポーションによって絶妙なバランスを実現しています。プラチナ製ケースは40mmの直径で、サテンとポリッシュの仕上げが施されています。加えて、ブルーの針やインデックスもこの時計の魅力を引き立たせます。
特別な製造過程
パノルナ・トゥールビヨンには、革新と伝統が共存する自動巻きムーブメントが搭載されています。これには日常生活で磁場の影響を受けないシリコン製のヒゲゼンマイが使用され、最大60時間のパワーリザーブが可能です。時計の裏面にはサファイアクリスタルが使用されており、そこからは精緻に仕上げられたムーブメントを堪能できます。
この新しいパノルナ・トゥールビヨンは、グラスヒュッテ・オリジナルの歴史を物語るモデルであり、全世界でわずか50本限定で販売される予定です。全てのグラスヒュッテ・オリジナルのブティックおよび正規販売店で手に入れることができるプレミアムなアイテムです。伝統的な技法と現代的な美しさが融合したこの時計は、間違いなく時計愛好家の心をつかむことでしょう。