CBCテレビ制作の深い感動を呼ぶドキュメンタリー
日本のマスメディア界に新たな光を照らすCBCテレビ制作のドキュメンタリー番組『僕と時々もう1人の僕』が、アメリカ・ロサンゼルスで開催されたUSインターナショナルアワード2025にて銀賞を獲得しました。この受賞は、2025年のヨーロッパ地でのメディアフェスティバルでも銀賞とグローバル・アウェアネス賞を同時受賞しており、今や国際的にも評価を高めている注目の作品です。
番組の背景と内容
『僕と時々もう1人の僕~トゥレット症と生きる』は、トゥレット症という症状に焦点を当てています。トゥレット症は意思に反して声を出したり、体が動いてしまうことが特徴で、140年以上前にフランスの神経科医によって報告されましたが、今もなお確立された治療法が存在しません。ここに着目したのが、CBCテレビの記者である柳瀬晴貴氏です。
取材は2022年2月から始まり、ある晩仕事帰りにウーバー配達員の男性と出会ったことがきっかけとなります。彼はアプリを通じて「自分はトゥレット症です」と正直に告げてきました。そのメッセージは、言葉や動きが制御できない苦労を前面に出したもので、記者は彼の人生と戦いに深く寄り添うことを決意しました。
個々の物語が描かれる
取材が進むにつれて、トゥレット症を抱える患者が全国に数多く存在することが明らかになりました。患者の数は1000人あたり3~8人という推計があり、多くの人が心に悩みを抱えたまま、外に出ることができずに孤独な日々を送っているのが現実です。
この番組では、そうした患者たちがどのように生活し、どのように自立を目指しているのかをリアルに描写しています。彼らが抱える苦悩や希望、そして周囲の無理解によって生じる様々な困難が、視聴者の心を打つ内容として表現されています。
受賞の意義
『僕と時々もう1人の僕』は、第61回ギャラクシー賞選奨を受賞し、取材活動の継続に対しても高い評価を得ました。また、2024年の日本民間放送連盟賞特別表彰において優秀賞を受賞。他にも劇場版が公開され、令和7年児童福祉文化賞を受賞するなど、数々のメディア賞を獲得しています。
このドキュメンタリーを通じて、視聴者はトゥレット症についての理解を深め、社会の中での共生がどれほど重要であるかを再認識することでしょう。
まとめ
トゥレット症という病に立ち向かう若者たちの姿を描いた『僕と時々もう1人の僕』は、今後も多くの人々に影響を与える作品として名を刻むことでしょう。そして、彼らの物語が周囲の理解につながることを願っています。詳細は番組の公式サイトで確認できます。
番組HPはこちらです
これからも新たな評価を期待しつつ、高い志を持って制作され続けるドキュメンタリーの行く末を見守りましょう。