多ジャンルの才能を育む取り組みが進化
東京都渋谷区のBunkamuraが、若手才能の発掘と育成を目的とした「Discover Future Stars」プログラムを2023年に開始し、大きな反響を呼んでいます。この取り組みは、音楽、演劇、アート、バレエといった幅広い文化・芸術ジャンルを通じて、多様な背景を持つ人々の潜在能力を引き出し、次世代の文化・芸術を担う育成を目指しています。2025年に向けたラインナップが公開され、さらにその魅力が深まりました。
音楽部門
音楽界では、注目のイベント「未来の巨匠コンサート」が開催されます。このコンサートは、これからの活躍が期待される若手アーティストが、オーケストラと共演する機会を提供するもので、1992年から2000年までの間に培われた伝統が2023年に新たに復活しました。過去の参加者には、五十嵐薫子、村田夏帆、若尾圭良、奥井紫麻などが名を連ね、現在も第一線で活躍しています。
2025年のコンサートは、東京フィルハーモニー交響楽団を迎え、指揮者のキンボー・イシイがホストを務めます。特に注目されるのは、マルチな才能を持つトランペット奏者の松井秀太郎と、国際的に活躍するチェリストの鳥羽咲音です。
日時: 2025年9月7日(日)
会場: Bunkamuraオーチャードホール
演劇部門
演劇においては、2024年に開講した「コクーン アクターズ スタジオ」が第1期生を迎え、専門的な指導が行われています。演劇界の著名人である松尾スズキが主任を務め、発声や身体表現、脚本解釈など多彩なスキルを学ぶことができます。2025年3月には、実践を重視した発表公演『アンサンブルデイズ』が行われ、若手俳優たちの活躍が期待されています。
また、松尾スズキと第1期生有志による新しいエンターテインメントユニット「ブルードラゴン」が、特別なショウを2025年8月にBunkamuraシアターコクーンで披露予定です。
アート部門
「BiG-i×Bunkamuraアートプロジェクト」は、全ての人々の交流を促進することを目的とし、国際障害者交流センターと協力して実施されています。昨年の展示会では、1419点から選ばれた81点が高く評価され、大阪・関西万博でも再展示されるなど、多くの人々に感動を与えました。
2025年7月には特別展『モジュレーション』が開催され、新たな作品が紹介されます。
バレエ部門
バレエ界では、世界最大規模のコンクール「Youth America Grand Prix(YAGP)」の日本予選が東京で行われ、若き才能と世界で活躍するスターたちが共演するガラ公演が実現します。
日時: 2025年10月12日(日)
会場: Bunkamuraオーチャードホール
Bunkamuraは、休館中でも文化・芸術の創造と発信を続け、未来の才能と文化を育成する新たな挑戦を模索し続けています。これからの活動に期待が高まります。