株式会社Tixplusは、エンタメ業界において新たなステップを踏み出しました。同社が運営する電子チケットサービス「チケプラ」は、総務省とデジタル庁が進めるマイナンバーカードを活用した公的個人認証を採用することにより、チケット不正転売対策をさらに強化することとなりました。
この大臣認定は、エンターテインメント業界局者としては初のもので、Tixplusはマイナンバーカードによる公的個人認証を独自に利用できるようになり、利用者と興行主催者双方にとって安心・安全なチケット送信と購入体験を提供できるようになります。
これまでTixplusでは、電子チケットの特性を活かした不正転売対策として、イベント主催者公認のリセールサービス「チケプラトレード」を用いて、転売行為の抑止に取り組んでいました。このサービスを通じて、ユーザーは規定の価格で間に合わなくなったチケットを譲渡することができます。また、本サービスは、AI技術を活用した顔認証を利用することで、より安全な入場管理も実現し、顔写真をチケット券面に表示する方法を採用しています。
しかしながら、依然として非正規転売サイト等では不正行為が横行しており、特に人気アーティストのツアーで発生する転売問題は深刻です。このような事例に対処するため、Tixplusはマイナンバーカードの“一意性”と“即時性”に着目し、新たにプラットフォーム事業者としての認定を得たのです。これにより、チケット購入から入場時まで、一貫して正当な所有者が利用できる仕組みが整い、チケットの不正転売を更に抑制することが期待されます。
加えて、同社は「チケプラマイナ認証アプリ」をリリースし、マイナンバーカードを簡単に活用した公的個人認証を可能にします。このアプリを通じて、ユーザーは本人確認情報を安全に提供できるため、申し込みにおいての身分証明もスムーズに行えます。これまでは、本人確認書類を持参したり、顔写真登録で一意性を確認する必要がありましたが、これがコスト増大の要因ともなり、ユーザーには時間と労力の負担がかかっていました。
「チケプラマイナ認証アプリ」を活用することで、主催者は厳密にチケット購入可能枚数を設定でき、定価でチケットを譲渡する「チケプラトレード」を活用しつつ、より柔軟な運用が可能になります。これにより空席問題も回避することができ、参加者と主催者の信頼関係を維持する取り組みが進みます。
Tixplusは、この取り組みを通じて得た不正転売抑止のノウハウを、他の領域への応用も視野に入れています。特に、不当な買い占めや転売行為に対して困っている事業者や店舗に向けて、問題解決のための最適な対策を提供し、業界全体の信頼性向上を目指しています。
株式会社Tixplusの代表取締役、池田宗多朗氏は、「お客様のエンターテインメント体験を豊かにし、安心・安全な環境を提供するために、今後も新しい技術やサービスを導入し続けます」と強調しています。これまでの成果と最新の施策を通じて、Tixplusは未来のエンターテインメント業界を導く存在へと進化していくことでしょう。私たちも、この画期的な取り組みから目が離せません。今後の進展に注目です。