Czapekが切り拓く未来「TIME JUMPER」の魅力
Czapek & Cie(チャペック)は、ブランドの再生から10周年を迎え、新作「TIME JUMPER(タイム・ジャンパー)」を発表しました。この新しいモデルは、初代フランソワ・チャペックが工房を開いてから180年という長い歴史を背景にしています。TIME JUMPERは、まさに伝統と革新の融合を象徴する作品となっています。
新たなキャリバー10.1の誕生
TIME JUMPERには、新開発のキャリバー10.1が搭載されており、24時間制のジャンピングアワーと外周リングによる分の表示が特徴です。このユニークな機構は、2枚のサファイア・アワーディスクを使用し、時を視覚的に楽しむことができます。さらに、ハーフハンター型のカバーを開けると、中央のルーペ越しに精緻なスケルトンムーブメントを見ることができ、時間が跳躍する様子を体感できます。
Czapekは「頭は空想に、足は地に」という独自の哲学のもと、クラフトと革新の融合を追求し続けてきました。そしてTIME JUMPERは、その10年の集大成ともいえる作品として誕生しました。今後の10年を象徴する一品として、多くの時計愛好家から注目を集めています。
デザインと素材に込められた技術
TIME JUMPERのデザインは、CzapekのデザインパートナーであるABコンセプトによって生み出されたもので、空飛ぶ円盤を思わせる有機的なフォルムが印象的です。ケースのデザインは柔らかな曲線で描かれ、サテンとポリッシュの対比が独特な質感を生み出しています。ケース径は40.5mmで、ラバー・ストラップが快適な着用感を提供しています。
さらに、ハーフハンター型のカバーには、Metalem社製の新しい3Dギョーシェが施されており、立体感のある美しい仕上げが魅力です。時間を表示するためのトレーリング・ミニッツ機構があり、技術的な洗練と遊び心を兼ね備えたCzapek独自の“詩的メカニズム”が感じられます。
エコへの配慮と製品の詳細
TIME JUMPERは、リサイクル950プラチナ製のセンターローターを採用しており、自然への配慮も忘れていません。自社製キャリバー10.1は、その美しさだけでなく、約60時間のパワーリザーブを誇る高効率な機構を持ちます。このウィンドウ越しに動きが見えるデザインは、時計愛好家にとって大きな魅力となるでしょう。
限定モデルの販売について
TIME JUMPERは、ステンレススティールモデルが100本、3Nイエローゴールドモデルが30本という限定生産品です。それぞれの価格は、税込みでステンレススティールが11,550,000円、3Nイエローゴールドが16,830,000円となっています。これらのモデルは私も、自らのブティックや指定販売店、公式サイトで購入可能です。
Czapekの理念
Czapekは、その起源を19世紀のポーランド人ウォッチメーカー・フランソワ・チャペックに遡ります。1831年、彼はジュネーブに亡命し、卓越した時計製造技術を確立しました。2015年にブランドが再生され、以来高品質でユニークなデザインの時計を提供しています。TIME JUMPERは、その精神を受け継ぎつつ、新たな時代を切り拓くための挑戦的なモデルと言えるでしょう。
まとめ
新作TIME JUMPERの発表は、Czapekにとって10年間の成果を祝うと同時に、未来への新たな一歩でもあります。興味のある方は、ぜひこの貴重な時計に触れてみてください。