トレーディングカードゲームの人気が急上昇!
トレーディングカードゲーム(以下TCG)の市場は、年々その勢いを増しています。この度、株式会社ハピネットが実施した全国20歳から59歳の男女450名に対する大人需要に関する調査から、意外な実態が明らかになりました。特に、20代と30代の男性を中心とする新たなユーザー層の増加が確認でき、その結果TCG市場は2024年度には過去最高の3,024億円を超える見込みです。
調査の背景と目的
本調査は、20代・30代を中心に、TCGの購入経験を持つ大人たちの実態を知ることを目的にしています。これまで、TCGの消費者行動は曖昧な状態だったものの、今回の調査を通じてその需要動向が明確になってきました。
主な調査結果
1.
大人のTCG購入経験
約8.5%の成人が大人になってからTCGを購入した経験があり、特に20代と30代の男性で約3割、20代の女性で約2割が購入者となっています。これに対し、対象者の約半数は子どもの頃にも購入した経験があるという結果に。これは1990年代にTCGの普及が進んだ影響と思われます。
2.
継続的な購入
約54%の調査参加者が「子ども頃からTCGの購入を継続している」と回答しました。特に年齢が高くなるほど、大人になってからTCGを始めた層が多くなる傾向があります。これは、コロナ禍によるイエナカ需要の影響も含まれるでしょう。
3.
新規参入者の増加
大人になってからTCGを購入し始めた人のうち、約50%がここ3年以内に新規参入したことがわかりました。特に2021年から2022年の盛り上がりが新たなユーザーの獲得に寄与していると考えられます。
4.
購入のきっかけ
TCGを購入した動機として最も多かったのは「好きなコンテンツのカードが発売された」との回答で、これにより多くの新規ユーザーが増えた可能性があります。また、他者からの促しがきっかけになっているケースも多く見られます。
5.
購入目的の傾向
多くの購入者が「コレクションのため」と答え、特に男性では「好きなコンテンツのカード」という理由が顕著に表れ、一方女性では「開封を楽しむ」ことが多い傾向にあります。
6.
支出傾向
月ごとの支出金額は「1,000円~5,000円未満」が最も多く、40代男性および30代女性の中には「30,000円以上」使う人も存在する結果となりました。
7.
購入するタイトル数
購入しているタイトル数は、約7割が1か2タイトルに集中しており、特に40代男性では3タイトル以上の割合が半数を占めるという結果が出ています。
TCGの未来と展望
調査結果からも明らかなように、TCG市場は今後も拡張し続けることが期待されます。2021年から2022年の社会的な注目を受け、知名度が向上したことが、新規ユーザーの増加に大きく影響しています。TCGを通じて新たなコミュニケーションの場が生まれ、世代を超えて楽しむ文化が広がっていく様子が見受けられます。
今後も、この人気は続くと考えられ、TCGが私たちの日常に与える影響はますます大きくなっていくことでしょう。