横浜人形の家は、開館40周年を迎えるにあたり、「大野英子と横浜人形の家」という特別展示を開催します。展覧会では、横浜人形の家の基盤となった大野英子氏と彼女が収集した人形に焦点を当て、その魅力と歴史を紹介します。
大野英子氏は、真珠王・御木本幸吉氏の秘書兼通訳として活躍した後、横浜元町にて独立し、大野真珠店を立ち上げました。彼女はその情熱と才能から「ハマの真珠女王」と称され、横浜地域の発展にも寄与しました。また、海外からの旅行者を自宅に招くなど、民間外交にも力を入れました。
人形収集は彼女の大きな趣味であり、自らの収集した人形を通じて多くの人と交流を深める経験が、大野氏の人形公開への夢を育むこととなりました。残念ながら、生前にその夢を実現することはできませんでしたが、彼女の遺志は横浜市への多くの人形の寄贈へと繋がり、横浜人形の家の開館を助ける重要な役割を果たしました。大野氏によって寄贈された人形は、74の国や地域から集められた1981体に及び、その多くは手作りでユーモラスな表情を持ち、彼女の温かな人柄が感じられます。
今回の展示では、開館当初の写真や大野氏が描いた絵画、そして収集した様々な人形を展示し、それらを通じて開館の歴史や大野氏との関係を深く理解することができます。展示は2026年6月2日から10月25日まで、横浜人形の家の3階常設展示室にて開催され、入館料は大人400円、小中学生200円。未就学児は無料で入館でき、障がい者やその介護者にも配慮がされています。
展示期間中には、特別なギャラリートークも実施され、担当学芸員がその場で展示内容について解説を行います。トークは予約不要で、栄えある人形の歴史や大野英子氏の情熱について直接お話を聞くことができる貴重な機会です。この機会にぜひ足を運び、横浜人形の家が紡ぐ人形たちの物語に触れてみてください。