2025年7月開催！ハリウッド映画の貴重アイテムが揃うオークション

ハリウッド・エンターテイメント・シグネチャー・オークション

2025年の夏、映画ファンにとって待望のイベントが幕を開けます。米国テキサス州に本社を置くヘリテージ・オークションズが、「ハリウッド／エンターテイメント・シグネチャー・オークション」を7月15日から18日までの4日間にわたり開催すると発表しました。今回は、映画史に残る名作を象徴する貴重なアイテムが数多く出品されるとあって、多くのコレクターや映画愛好家が期待を寄せています。

出品されるアイテムには、オーソン・ウェルズ初監督作であり、映画界の金字塔と称される『市民ケーン』や、古典的名作『十戒』、『スター・ウォーズ』シリーズ、『インディ・ジョーンズ』シリーズ、さらにはボンド映画『007/ユア・アイズ・オンリー』といった作品からの逸品が並びます。これらは単なる小道具ではなく、それぞれが映画に込められた想いを語る貴重な品々です。

最近では、ヘリテージ・オークションズがエンターテインメント部門での業績を大きく向上させており、過去4年間で最高の売上記録を達成しています。この背景には、近年の人気映画やシリーズの魅力が寄与しており、特に2024年には『オズの魔法使』で使用されたルビーの靴がなんと3千万ドルを超える価格で落札されました。また、人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のオークションでも大規模な成功を収めています。

今回のオークションで出品されるアイテムの一部を見てみましょう。

セシル・B・デミルのコレクション

ハリウッド映画の歴史に名を刻む名監督、セシル・B・デミル氏に関するアイテムも多数登場します。中でも、1956年の『十戒』で使用された赤い花崗岩の石板は、デミルのキャリアを象徴する非常に重要なコレクションです。この石板は『十戒』のシーンでも印象的に使用され、映画界に残る伝説的な存在です。また、『十戒』の黄金の子牛やコンセプトアート、衣装スケッチなど、デミルの映画製作の歴史を語る貴重な資料も出品予定です。

『市民ケーン』の「バラのつぼみ」

映画史上の傑作『市民ケーン』にまつわるアイテムも見逃せません。映画の中心的なモチーフである「バラのつぼみ」のそりは、ジョー・ダンテ監督によって偶然に発見され、オリジナルミニチュアも含め非常に価値ある品です。このそりは映画内では主人公ケーンの記憶の象徴として登場し、その影響力は計り知れません。

インディ・ジョーンズの鞭

『インディ・ジョーンズ／最後の聖戦』で使われたブルウィップも特筆すべきアイテムの一つです。この鞭は特別に制作され、ダイアナ妃からの譲渡を経て、今も映画ファンを魅了し続けています。実際に映画に登場したアイテムからは、その時代の映画製作の裏側ばかりか、時に歴史を感じ取ることができるでしょう。

スター・ウォーズのXウイング

さらに、『スター・ウォーズエピソード5／帝国の逆襲』に登場するXウイングの撮影用ミニチュアも出品されます。このアイテムは映画の名場面を思い起こさせ、多くのファンにとって記憶に残る象徴的な存在です。ILMが手がけたこのミニチュアは、今や動かぬファンタジーとしてコレクターの憧れの的でしょう。

その他、多彩な出品予定

今回のオークションには、ヘイデン・クリステンセンの「アナキン・スカイウォーカー」やユアン・マクレガーの「オビ＝ワン・ケノービ」ライトセーバーも含まれ、映画ファンの期待を大いに高めています。さらには、『007/ユア・アイズ・オンリー』に登場するシトロエン2CVも、唯一無二のアイテムとして注目を集めています。

このオークションでは、合計1,000点以上のアイテムが出品され、エンターテインメントの歴史に名を刻むイベントとなります。世界中のコレクターやファンにとって、自らの愛する映画作品との距離が一層近づく貴重な機会と言えるでしょう。

ヘリテージ・オークションズは今後も、グローバルな展開を拡大しながら、希少価値の高いアイテムを市場に提供することで、オークション業界での地位をさらに強化していくことでしょう。今後の動きにもぜひ注目してください。

【ヘリテージ・オークションズとは】
ヘリテージ・オークションズは、米国に本社を置く、最大の美術品・収集品オークションハウスです。700万点以上の商品に関する詳細と過去の落札結果をオンラインで確認することができ、2024年には東京オフィスを開設し、日本語でのサポートも開始します。映画ファンやコレクターにとって、今後ますます魅力的なコンテンツを提供することが期待されています。