精密な技術で実現した髪の毛より細いミニバラの展示会

世界最小！？髪の毛より細いバラの展示

広島県福山市の精密部品メーカー、株式会社キャステムが、京都先端科学大学との共同研究を通じて世界最小とも言えるミニミニミニバラを制作しました。この小さなバラは、2025年5月17日から19日の間、福山市で開催される「Rose Expo FUKUYAMA 2025」のキャステムブースにて展示される予定です。

3Dプリント技術の驚異

キャステムが開発したミニバラは、髪の毛よりも細い茎で、サイズは約0.5mm。精密なデータは実物のバラを3Dスキャンして生成され、樹脂で形作られた後、白金でコーティングされています。この技術は、極薄の花びらを表現可能にし、従来では再現できなかった精細さを持っています。

特に、ミニミニミニバラの花びらは非常に繊細で、10mmのリトルウッズバラと比較しても、そのサイズは20分の1以下であることから、米粒の10分の1の大きさです。非常に小さく、見た目にはほとんど埃と見間違えられそうですが、その実体は可憐なバラです。

福山とバラの文化

福山市は「ばらのまち福山」として知られ、多くの市民が公園にバラを植え、市内を彩る活動を展開しています。キャステムは、このバラの文化を広めるために多くのバラ関連商品を開発してきました。特に「世界に一つだけの薔薇」として認定された商品は、バラの美を表現する重要な作品となっています。このような活動は、福山市に潤いを与え、心を和らげる一助となっています。

毎年の福山ばら祭では、多くの花々が咲き誇り、多くの人々を惹きつけます。そしてキャステムは、毎年新入社員研修の一環として、バラのグッズを作成・販売し、文化を地域に根付かせる努力をしています。今回は、世界から集まるバラの愛好家や研究者たちに向けて、この超微細3Dプリント技術を駆使した「The smallest rose」を披露します。展示と共に、キャステムが展開するバラ関連商品も手に取ることができます。