特殊詐欺防止のために香川県で特別支援官が活動開始

特殊詐欺防止のための特別支援官訪問

2025年1月21日、香川県にて、特別防犯支援官の伍代夏子氏とSTU48から福田朱里氏が香川県警察と百十四銀行を訪問しました。彼らは、全国で発生しているオレオレ詐欺などの特殊詐欺の被害を防ぐために活動しており、特に肉薄した状況を改善することが求められています。

増加する特殊詐欺の脅威

香川県では、令和6年に特殊詐欺の被害額が約6億8千万円に達し、前年比で約3倍の増加が見られました。また、SNSを通じた投資詐欺やロマンス詐欺の被害総額は23億円を超え、これも前年比で約2倍という驚異的な数字を記録しています。このような状況を踏まえ、伍代氏と福田氏は香川県警察本部長と懇談し、現在の被害状況を詳細に把握しました。

金融機関との連携強化

懇談の後、両支援官は百十四銀行本店を訪れ、窓口担当者と特殊詐欺防止に関する意見交換を行いました。特に重要なポイントは、金融機関の「水際」での被害阻止策の強化です。窓口行員による詐欺被害に遭っているかもしれないお客様への適切な声掛けが事例として紹介され、「これからもお客様のお金をしっかり守ってください」というメッセージが送られました。

県民への重要なメッセージ

特別支援官たちは、報道機関を通じて県民の皆さんにメッセージを発信しました。伍代氏は、金融機関の窓口での声掛けが詐欺被害を未然に防ぐために重要であることを強調。「急いでいるときでも、行員の声掛けを受けた際は、詐欺防止の取り組みとして理解し、協力してほしい」と呼びかけました。

加えて、自らが詐欺に遭わないための対策の必要性についても言及。「特殊詐欺の多くは、一本の電話から始まります。最近では国際電話を使用しているケースが増えており、国際電話からの着信を止める手続きは無料で行えますので、ぜひ申し込みをしてほしい」と具体的な行動を促しました。

福田氏もまた「還付金詐欺」への注意を喚起。被害者がATMでの操作を強要されるケースが多いことを説明し、「ATMでの携帯電話の通話はしない、させない」という全国規模の運動に参加するよう呼びかけました。