中井貴一主演の舞台『先生の背中』が9月28日にテレビ初放送！

舞台『先生の背中』がテレビ初放送！

2025年に向けたパルコ・プロデュースによる舞台『先生の背中～ある映画監督の幻影的回想録～』が、いよいよ9月28日（日）午後7時30分からCS衛星劇場でテレビ初放送されます。この舞台は、昨年の6月から7月にかけて全国5都市で上演され、多くの人々に感動を与えました。

名匠・小津安二郎のオマージュ

舞台の中心には、映画界の巨匠、小津安二郎をモデルにした“先生”というキャラクターが存在します。彼の名を冠したこの作品では、映画の撮影所を舞台に、名監督が抱える苦悩と葛藤を描いています。中井貴一が演じる“先生”と、彼に関わる女性たちによって、ユーモア溢れる人間模様が展開されるのです。この作品は、小津の作品へのオマージュとともに、彼の人間性の深みを描き出すことを目的としています。

個性豊かな出演者たちの演技も見逃せません。芳根京子、柚希礼音、土居志央梨、藤谷理子、そしてキムラ緑子といった若手からベテランまで、高い演技力を持つ俳優たちが揃い、舞台の空気を一層引き立てます。演出の行定勲さんは、舞台装置や照明を駆使して、映画監督の脳内の風景を視覚化し、観客を魅了する瞬間を演出しています。

行定勲監督のコメント

行定監督は、舞台の意義について「演劇は儚くも贅沢な体験であり、その日その場所にいる人々にしか残らないものです」と語っており、この作品がどのように視聴者に届くか皆さんに期待しています。また、放送を記念して、小津監督の作品も紹介されるとのことで、併せて楽しめる良い機会です。

あらすじ

物語は昭和30年代、映画産業がテレビに取って代わられつつある時代を背景に展開します。名監督・小田昌二郎（中井貴一）は、新作の撮影に取り組むが、様々な事情から思うように進展しません。心配する周囲とは裏腹に、彼の心には過去の幻影が浮かび上がります。それは忘れられた思い出や、人生の様々な岐路で出会った女性たちの姿だった。ドラマは、彼が直面する現実と、心の中の幻影との葛藤を描きながら進んでいきます。昭和の時代に生きた人々の様々な思いが交錯し、観客に時代のメッセージを伝える内容となっています。