ビック、資金調達成功
2025-08-28 12:47:36

ビックが1400万ドル調達、デジタルエンタメプラットフォームを世界展開へ

ビックが1400万ドルを調達し、世界展開を加速



エンターテインメント・テクノロジー企業「ビック(BIGC)」は、このたび約1400万ドルを調達し、累計で約2400万ドル(約35億円)に達しました。この資金は、今後のグローバルなエンターテインメント事業の拡大に向けた重要な資源となります。

ビックは、アーティストと世界中のファンを繋げる「オールインワン・デジタルベニュー」プラットフォームを提供しており、K-POPやカルチャーコンサートに特化したサービスを展開しています。主には、チケットの販売、AIを活用したライブ配信、ファンとのインタラクション機能、映像配信サービス、グローバルコマース、ファンデータの分析などを一手に提供し、アーティストのIPや公演をオンラインで収益化するためのプラットフォームです。

このプラットフォームの特長は、AI技術を駆使した独自のライブ配信技術と、世界中のファンのデータを活用した分析力です。現在、韓国国内のメディア企業やアーティスト約130組との提携を結び、最近ではJ-POPや国際的なアーティスト、音楽フェスティバルなどにも展開を広げています。

サービス開始から2年という短い期間で、ビックは224の国と地域にサービスを展開し、会員数は110万人を超えました。そのうち約80%が海外のユーザーであり、特に日本、中華圏、北米において急速な成長を続けています。今年に入ってからは、会員数が前年の13倍、売上は5倍に増加し、過去6四半期での平均成長率は48%に達しています。

この度のシリーズAラウンドは、今年4月から始まり、STONEBRIDGEやBonAngels Venture Partnersが主導する形で進められました。他にもNextRise、NAU IB Capital、Hana Ventures、IBK、Alois Venturesが参加し、成功裏に資金調達を完了しました。

STONEBRIDGEのイ・ジョンヒョン常務は、「ビックの『オールインワン・デジタルベニュー』は、次世代のエンターテックのスタンダードとなる可能性があり、今回の投資がグローバル市場に変革をもたらす転機となると考えています」と話しました。

また、創業時からビックをサポートしてきたBonAngels Venture Partnersのイ・スホン氏は、「ビックが限界に挑戦し続ける姿を見てきた。短期間での成長は稀有な事例で、今後の世界展開に期待が寄せられている」とコメントしています。

さらに、Grand View Researchによる調査結果では、2020年のグローバルライブ公演市場が400億ドル(約6兆円)であったのに対し、2030年までには1,400億ドル(約19.4兆円)規模に成長することが予測されています。また、2024年にはオンライン公演の比率が11.2%であるのに対し、2030年には35%にまで拡大する見込みです。

ビックは、オフライン中心のエンターテインメント産業を見据え、オンラインとオフラインを融合させる「オールインワン・デジタルベニュー」を通じてデジタル変革を目指しています。代表であるキム・ミヒ氏は、「今回の資金調達は、私たちのビジョンである世界中のアーティストとファンを繋ぐエンターテックNo.1を達成する出発点です」と語り、さらに「K-POPを超えたファンダム体験の再定義に努める」と抱負を示しました。また、支えてくれた投資家への感謝の意を表し、「デジタル革新において新たな基準を築いていく」と締めくくりました。


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