映画『メイデン』がBlu-rayで発売決定
映画『メイデン』のBlu-rayが、2025年11月5日(水)に発売されることが発表された。この作品は、孤独と喪失感に苦しむ高校生の若者たちの物語であり、その重厚なテーマを粒子の粗い16ミリフィルムで映し出すことで、観る者に特別な体験をもたらす。
『メイデン』はグラハム・フォイ監督の長編デビュー作であり、彼の故郷であるカナダ・アルバータ州カルガリーで撮影された。青春の痛みに焦点を当てたこの映画は、第79回ヴェネツィア国際映画祭の「ヴェニス・デイズ」部門で未来の映画賞を受賞したほか、第75回カンヌ国際映画祭の批評家週間にも招待され、フォイ監督は注目の若手監督として国際的に認められている。
作品の特異なビジュアルには、撮影監督のケリー・ジェフリーが大きく寄与しており、フォイ監督との共演は数本の短編映画でも見られる。特に、学生生活のシーンではドキュメンタリーの巨匠、フレデリック・ワイズマンの1968年の作品『高校』が参考にされているという。これにより、リアルな学校生活が映し出され、観客は共感を持って見ることが可能となっている。
注目すべきは、映画に出演している若手俳優たちの存在感である。ジャクソン・スルイター、マルセル・T・ヒメネス、ヘイリー・ネスの3人はこの作品が映画デビュー作であり、それぞれの演技が特筆されている。特にスルイターは、若き日のリヴァー・フェニックスを想起させるカリスマ性を持っており、観客の目を奪うに違いない。
あらすじ
物語は、カルガリーの郊外に住む高校生カイルとコルトンを中心に展開される。二人は親友同士で、スケートボードや水遊びを楽しむ日々を送っている。しかし、夏休みの終わりに近づくと、立入禁止区域での突発的な出来事が二人を襲う。カイルには不幸な運命が待っており、一方、同じ学校に通うホイットニーという少女が行方不明になり、コルトンは彼女の日記を見つける。日記には彼女の切実な思いが綴られていた。彼女の身に何が起こったのか、コルトンはどうやって心の空虚を埋めるのか、そしてカイルはまだ幽霊のように現世を彷徨っているのか。
Blu-ray情報
『メイデン』のBlu-rayは、5,500円(税込)で販売される。特典として特製リーフレットやポストカードが同封され、2分の予告編映像も収録される。発売元はクレプスキュール フィルム、販売元はハピネット・メディアマーケティングとなる。
キャスト&スタッフ
- - キャスト:ジャクソン・スルイター、マルセル・T・ヒメネス、ヘイリー・ネス、カレブ・ブラウ、シエナ・イー
- - スタッフ:監督・脚本:グラハム・フォイ、撮影:ケリー・ジェフリー、編集:ブレンダン・ミルズ、プロデューサー:ダイヴァ・ザルニエリウナ、ダン・モントゴメール
映画『メイデン』は、青春の苦悩をリアルに描いた作品として、心に響く体験を提供する。特に独特のビジュアルとキャラクターの深みは必見だ。これからの映画体験を求める人には、この作品はぜひ観るべき一本である。