不二家洋菓子店が2023年9月に新たに導入したビジュアルアイデンティティ(VI)が、台湾で開催された国際的なデザインアワード「GOLDEN PIN DESIGN AWARD」において、年間最優秀デザイン賞を受賞しました。この受賞は、根強い人気を誇る不二家の魅力を再発見させるもので、今後のブランド展開にも期待が寄せられています。
新VIは、不二家の人気キャラクター「ペコちゃん」をモチーフにしたデザインが特徴です。特に、ペコちゃんの舌を出した表情を象徴する「スマイルマーク」は、一目見ただけで不二家を連想させる印象深いものです。このロゴは、スイーツを楽しむことによって生まれる笑顔を表現しており、「お菓子で世の中を幸せにしたい」という不二家のブランドメッセージを反映しています。
さらに、店名ロゴは上質感を演出する明朝体を用い、シンプルながらも高級感を持ったデザインに仕上げられています。1961年に誕生した「ファミリーマーク」は、ブランドの歴史を訴求する礎として、新しいVIと共に並べられています。このように新しいデザインは、過去の伝統を感じさせつつ、未来に向けた進化を遂げたものと言えるでしょう。
「GOLDEN PIN DESIGN AWARD」は1981年から続くアジア最大級のデザインアワードであり、台湾デザイン研究院が運営しています。優れたデザインを選定することで、企業がデザイン導入を進める手助けや、市民のデザイン理解を深めることを目的としています。世界中のデザインが公平に評価されるこの場で、不二家の新VIが最優秀とされるのは、その革新性と表現力が際立っているからです。
受賞を受けて、不二家の社長である河村宣行氏は「私たちの願いは、スイーツを通じて多くの方に幸せを提供することです。新しいVIがその思いを形にし、皆さまに愛されるブランドであり続けられるよう努めていきます」とコメントしています。
今後の展望として、不二家はこの新しいビジュアルアイデンティティを活用し、さらに多くの消費者に愛されるブランドとして成長していくことが期待されています。SNSなどを用いた積極的なプロモーションも検討されており、今後の活動に目が離せません。
不二家の新しい顔である「スマイルマーク」は、ブランドの哲学を象徴するだけでなく、見る人々に温かい気持ちを届けるものとなっています。これからも多くの人に幸せを届けるため、挑戦を続ける不二家洋菓子店に注目です。