2025年 定額制動画配信サービスはアニメに注目、視聴者のニーズを分析
オリコン株式会社が発表した2025年の「定額制動画配信サービス」に関する実態調査のデータが注目を集めています。この調査では、全世代を対象にした2,956人の利用者による「視聴頻度」「利用の継続理由」「広告付きプランへの反応」「月額料金の値上げに対する意見」といった項目が詳細に分析されています。
 1. 視聴頻度が高いジャンル
調査の結果、視聴頻度の高い映像ジャンルに関しては年代で明確な傾向が見られました。10~40代では「アニメ」が最も人気で、特に10代と30代では約7割がアニメを高く評価しています。これに対し、50代以上の世代では「洋画」の人気が高く、世代間での視聴スタイルの違いが浮き彫りになっています。
 2. 利用を継続する上で重視すること
定額制動画配信サービスを継続して利用する上で重要視されるポイントについての調査では、全体で「動画本数の豊富さ」が71.2%と最多を占めました。そして特筆すべきは、U-NEXT利用者が「動画本数の豊富さ」を重視する割合が81.6%に達していることです。また、料金の安さや取り扱いジャンルの豊富さも重要な要素として挙げられました。一方、ABEMAプレミアムやDMM TVでは月額料金の安さを重視する傾向が見られました。
 3. 広告付きプランに対する反応
広告付きプランに関する意向調査では、60%以上がこれに変更したくないと回答しています。特に10代や20代の若年層では「広告が視聴体験を妨げる」との意見が多く、反対の声が強いことが明らかになりました。利用者の中には、「低価格であれば広告付きプランも検討する」とする意見も見受けられましたが、全体的には広告なしを希望する傾向が根強いです。
 4. 月額料金の値上げに対する意見
月額料金の値上げについては、7割以上がその負担を感じていることがわかりました。特に、10代から40代の利用者は、値上げに際してポイント還元や付加価値の提供を求める声が多いです。また、50代以上においては「コンテンツに価値があれば仕方ない」と考える層もおり、条件によっては受け入れる姿勢が見える結果となりました。
 結論
2025年の定額制動画配信サービスに関する調査は、視聴者のニーズや重視点の変化を如実に表しています。アニメが支持される傾向や、広告付きプランに対する否定的な意見、料金の透明性とコンテンツクオリティの求められ方などが示されています。今後、これらの結果を踏まえたサービス展開が期待されるでしょう。