角川春樹の全貌
2025-03-11 14:29:21

戦後を生きた出版人・角川春樹の全貌を描く新刊発売

新刊『完全版 最後の角川春樹』が登場



河出書房新社は、2025年3月6日に新しいノンフィクション作品『完全版最後の角川春樹』を出版します。この本は、戦後最大の出版人と称される角川春樹の波乱に満ちた人生を描いた作品です。著者は映画史家の伊藤彰彦氏で、本書は大幅に加筆修正された文庫版です。

角川春樹の歩みを追う


角川春樹氏は、その活動の多様性から、出版人でありながら自ら物語の一部分となりました。本書では、彼の数々の顔を掘り下げています。角川氏は、出版界や映画界で多くの論争を巻き起こしながらも、メディアミックスを駆使して業界の風景を一新しました。彼の創造力と商才は、文字通り新しい文庫文化を日本に根付かせました。

多彩な業績


彼はまた、名編集者としても知られ、大藪春彦や横溝正史などのミリオンセラーを世に送り出しました。自身が創業した角川書店の社長としても、さまざまなクロスメディア雑誌を発行し、影響力を持ち続けました。さらに、映画界でも数々の名作を手がけ、日本の映画史に大きな足跡を残しました。特に『犬神家の一族』や『時をかける少女』などの作品は、今なお多くの人に愛されています。

新たなインタビューの追加


『最後の角川春樹』として出版された初版では、角川氏への40時間にわたるインタビューが行われましたが、文庫版では新たに多くの関係者への取材を実施しました。アニメを牽引した監督や、音楽プロデューサー、大臣に至るまで、多様な視点から角川氏の人物像を描き出しています。このような新たな観点によって、彼の影響力の広がりを感じられる作品となっています。

角川一族のドラマ


文庫版では、角川一族のエピソードや、姉の辺見じゅん氏の映画化作品、弟の逮捕、さらには兄弟間の葛藤についても掘り下げています。このような視点は、読者にとって新たな興味を引くでしょう。

文化的影響と社会現象


本書を通じて、伊藤氏は戦後文化の重要な一コマとして角川春樹の業績を再評価しています。彼の活動は単なる出版の枠を超え、社会現象を生む一因となりました。特に、彼が推進した「街の本屋を守る」運動など、今の時代においても重要なテーマについても触れています。

結論


新刊『完全版 最後の角川春樹』は、ただの評伝ではなく、複雑な角川氏の人間像を余すところなく描きおろした記念碑的な一冊です。新たな視点から角川春樹を知るための絶好の機会ですので、ぜひ手に取ってみてください。定価は税込1,430円で、詳細はこちらからご確認いただけます。


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