鈴木常吉の名盤『ぜいご』が遂にアナログ化!
鈴木常吉の2006年にリリースされた名盤『ぜいご』が、待望のアナログレコードとして新たに生まれ変わります。本作は180g重量盤の完全限定生産で、音質へのこだわりが感じられる一品です。
このアルバムには、2009年にスタートし、グローバルな人気を誇るNetflixドラマ『深夜食堂』のオープニング曲であり挿入歌でもある名曲『思ひで』が収録されており、多くのリスナーにとって特別な意味を持つ楽曲となっています。現代の人気アーティストで、グラミー賞、さらには2023年にはピューリッツァー賞を受賞したリアノン・ギデンズが、昨年彼女のライブでこの『思ひで』を日本語でカバーしたことも注目されています。これがどれほどの影響を及ぼしたかを考えると、鈴木常吉の音楽がいかに時を超えて愛されているかが伺えます。
アルバムの魅力と深淵な内容
鈴木常吉の『ぜいご』は、聴く者に悲しみと共感を呼び起こす作品です。「女々しさは微塵もないが、なんと悲しみに満ちあふれたアルバムだろう」――これは、ライナーノートの著者である三上寛の言葉です。彼は、このアルバムを「ツネさんの人生論のようなもの」であり、彼が死者をどのように弔っているかを想像すると辛くなると語ります。鈴木の歌や言葉の根源に触れることによって、聴く人は彼の深い思索に直面します。
「きっと誰も居なくなる」というタイトルのトラックは、その中でもがき、鈴木が自らの深い傷をさらけ出すような表現が印象的です。彼はこの作品を通じて、自分自身を削ぎ落とし続け、深い内面的な旅を描いているのです。
アーティスト鈴木常吉の歩みと影響
鈴木常吉は1954年に東京都足立区で生まれ、2020年にこの世を去りました。彼の音楽キャリアは、80年代のセメントミキサーズへの参加から始まり、伝説的な音楽オーディション番組「イカ天」で注目を浴びました。1990年には、セメントミキサーズの『笑う身体』でメジャーデビューし、その後も数多くのアーティストたちから絶賛されるシンガーソングライターとしての道を歩んでいきます。2006年の『ぜいご』や2010年の『望郷』といったアルバムは、音楽シーンにおいて重要な位置を占めています。
アナログ盤の詳細と購入情報
今回の『ぜいご』アナログ版は、180gの重量黒盤2LPとしてリリースされます。発売元はVINYL BUGおよびしゃぼん玉レコードで、税込価格は6,600円です。音質にこだわって制作されたこのレコードは、ファン必携の一枚となるでしょう。
【トラックリスト】
1. 疫病の神 (4:01)
2. アイオー夜曲 (3:46)
3. くぬぎ (4:16)
4. アカヒゲ (5:52)
5. サマータイム (5:04)
6. ワーリーブルース (4:55)
7. 目が覚めた (4:42)
8. 石 (4:12)
9. 薮 (4:13)
10. ミノ君 (3:44)
11. 煙草のめのめ (3:18)
12. 父のワルツ (4:19)
13. 思ひで (4:45)
14. お茶碗 (5:56)
この特別なアナログ盤は、各主要音楽ショップで予約販売されています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
『ぜいご』という作品が皆さんの音楽ライブラリーに加わることを心から願っております。