京都外国語大学教授が語るナポリの魅力
2025年8月31日、恵文社コテージにて「イタリア・フィルム・トーク #01 観たい!行きたい!映画で読み解くナポリ『パルテノペ ナポリの宝石』日本公開記念トークショー」が開催されました。このトークショーには、京都外国語大学のイタリア語学科教授であり副学長の近藤直樹教授が登壇し、映画の舞台であるナポリの文化的含蓄を参加者に伝えました。
イベントの概要
本トークショーは、イタリア人監督パオロ・ソレンテイーノによる最新作『パルテノペ ナポリの宝石』の日本公開を記念するものです。映画は2025年8月22日より全国公開されており、その公開を祝う形で開催された本イベントには、多くの映画ファンやナポリ文化に興味を持つ参加者が集まりました。
「パルテノペ」という名は、ギリシャ神話に登場する人魚の名前であり、ナポリの古い呼称でもあるため、映画に込められた意味を理解することができる重要なキーワードとなっています。
近藤教授の情熱的なトーク
近藤教授は、まずナポリの豊かな文化と歴史について触れました。彼の専門であるナポリ文化史に基づき、映画の舞台設定やキャラクター、ストーリーがどのようにナポリの特性を反映しているかを詳しく解説しました。特に、映画に登場する場所の描写や、ナポリ特有の風俗、社会的背景など多角的に分析を行い、参加者らは興味津々で耳を傾けました。
ナポリという都市がどのように形成され、現代までどのように進化してきたかは、観光客がただ訪れるだけでは理解できない奥深いテーマです。近藤教授は、その歴史を紐解き、ナポリの文化を理解するためのヒントを提供しました。
参加者の反応
熱心なトークの中で、参加者たちはナポリ文化への興味を新たにし、映画を見た後には、違った視点から作品を楽しむことができると告げていました。こうしたイベントは、単なる映画の上映に留まらず、文化や歴史を学ぶ良い機会であることを改めて感じさせられます。
イベントの詳細
このトークショーは、京都ドーナッツクラブの主催で行われ、近藤教授の他にも同クラブの野村雅夫氏や有北雅彦氏、二宮大輔氏が参加しました。会場となった恵文社コテージでは、開場13:30、開演14:00というスケジュールで、盛況に開催されたそうです。
このような活動を通じて、京都でもイタリア映画や文化がより身近に感じられるようになり、文化交流の重要性が再確認される機会となりました。