奈良で公開される「楽」プロジェクトの能楽公演
2025年12月21日(日)、奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~で、注目の能楽公演『楽しむ能「楽」プロジェクト! 奈良能楽公演』が開催されます。この公演では、伝説的な金剛流能「望月」を中心に、多彩な演目が披露され、能楽の奥深い世界を楽しむことができます。
能楽のふるさとで体験する700年の歴史
能楽は約700年の歴史を持ち、その源は大和・奈良の地にあります。本公演では、古き良き能楽の精神を体現した演目を通じて、観客に感動を与えることを目指しています。特に注目すべきは、「望月」という大曲で、豪華な舞と謡が目の前で繰り広げられます。
プロジェクトの目的
『楽しむ能「楽」プロジェクト!』では、全国各地で能楽の魅力を広めることが目的です。観客に「こんな世界があるんだ」と気づいていただくため、初めての方でも親しみやすい内容を心掛けています。歴史に根差した土地の魅力を感じながら、印象に残る体験を提供します。
演目と出演者
公演では、対談「奈良に息づく能楽の心」から始まり、舞囃子「佐保山」、狂言「寝音曲」、一調「上宮太子」、そしてメインの能「望月」と、全5つの演目が展開されます。各演目には、著名な出演者が揃い、その演技を通して深い感動を呼び起こします。特に金剛流の名手である金剛龍謹が「望月」でシテを演じることは、観客にとって大きな期待感を与えることでしょう。
「寝音曲」のあらすじ
「寝音曲」は、太郎冠者が主人から謡を謡うよう命じられ、様々なお願い事をするシーンがコミカルに描かれます。主人が太郎冠者を起こしたり寝かせたりする中で、太郎冠者の様子がどう変わっていくのか、観客はその展開を楽しむことができます。
「望月」のあらすじ
一方、能「望月」は、安田庄司友春が望月秋長との争いから命を奪われるという悲劇的な物語です。流浪の身となった友春の家族がその後、宿屋で再会する場面が感動的に描かれ、仇討ちというテーマが観客の感情を揺さぶります。特に、獅子舞のパフォーマンスは圧巻で、舞台と観客が一体となる瞬間をもたらします。
公演の詳細
公演は、2025年12月21日(日)14:30に開場し、15:00からスタートします。チケットは、正面席から学生席まで用意され、価格は6,000円から2,000円までの幅広い選択肢があります。チケットは指定席で販売されており、学生チケットをお申し込まれた方は当日に学生証の提示が必要です。詳細は公式ホームページまたは「カンフェティ」で確認できます。
能楽の魅力を直接感じられるこの機会をお見逃しなく。皆様のご来場を心よりお待ちしております。