ノサカラボが贈るアガサ・クリスティの名作『THE MOUSETRAP』が開幕！

ノサカラボ×アガサ・クリスティ 3rd Play『THE MOUSETRAP』開幕！

2025年9月19日、東京・博品館劇場でノサカラボによるアガサ・クリスティ原作の舞台『THE MOUSETRAP』が幕を開けました。この作品は、65年以上にわたって愛され続け、なんと通算公演回数3000回を超えるというギネス記録を持つ名作です。

ミステリーの舞台設定と登場人物

物語は吹雪に閉ざされた邸宅を舞台に、ゲストハウスを開業したモリーとジャイルズの元に個性豊かな客が集まります。しかし、その日はロンドンで発生した殺人事件が報じられ、いよいよ物語は緊迫感を増していきます。登場人物の全員が何らかの秘密を抱えており、どこか不穏な空気が漂っています。

特に、金子隼也が演じるトロッター刑事は、明るい女主人モリーの個性をも引き立てる存在です。彼の登場によって物語はより一層引き締まり、観客は展開から目が離せなくなります。

舞台の演出と魅力

この舞台の特筆すべき点は、シンプルなセットと音楽を使用しない演出です。野坂実が演出を手掛け、キャストたちの感情表現だけで物語が紡がれます。このスタイルは、観客が登場人物の気持ちに寄り添い、感情を共有することを可能にします。舞台上で展開される演技合戦は、各キャラクターの細やかな設定とリンクし、非常に見応えがあります。

主演陣のコメント

初日前のゲネプロ取材会で、金子隼也は役柄への意気込みを語り、「トロッター刑事が加わることで、物語の深みが増します。観客にとって刺激的な展開が待っているので、楽しみにしていて欲しい」とコメント。また、紅ゆずるは、「この作品を通じて、人間同士の深いドラマを感じてもらいたい」と共演者たちの個性を称えました。

演出の野坂は、「音楽なしの状況で演じることで、役者たちの演技と感情が際立つようにした」と述べ、作品のクオリティの高さを自己紹介の場として位置づけました。彼の思いはキャストにも浸透しており、稽古では緊張感の中でも一体感を感じることができたと全員が語っています。