宝塚の舞台に新たな彩りを加える新緞帳
2023年、東京宝塚劇場において、宝塚歌劇の新しい緞帳が誕生しました。この度、セイコーウオッチ株式会社から寄贈された緞帳のタイトルは『THE NATURE OF TIME』。これは、時の流れとその一瞬の美しさを表現した作品です。
新緞帳は、西陣本綴錦織(にしじんほんつづれにしきおり)という特別な技術で仕上げられ、200色以上の織り糸を使用した繊細なグラデーションが施されています。このグラデーションは、宝塚の舞台に立つ役者たちの輝きと共鳴し、観客にとって新たな視覚体験を提供します。
新緞帳の披露
本緞帳は、東京宝塚劇場で行われる月組公演「GUYS AND DOLLS」の中で、13時30分からの公演にて披露されました。舞台と観客の視界にこの美しい作品が広がる様子は、見逃せない瞬間となるでしょう。
制作の意図
『THE NATURE OF TIME』は、森羅万象と共に動いていく「時の流れ」や、決して繰り返されることのない一瞬の煌めきをテーマにしています。これは、観るたびに異なる表情を見せてくれる、宝塚舞台にふさわしい魅力的な作品とも言えるでしょう。
この作品の制作には、株式会社阪急建装をはじめ、SUMINOE株式会社、丹後テクスタイル株式会社など、多くの企業が関与しています。それぞれが手を組み、高い技術力と情熱で仕上げた緞帳は、天地9メートル、間口24メートルの大きさを誇り、約1,000キロという重さを持つことからも、その迫力が伺えます。
旧緞帳について
新しい緞帳が登場する一方で、これまで使用されていた緞帳『生生流転』は、セイコーウオッチ株式会社の同社から提供され、2016年11月から2025年10月までの期間使用されていました。新旧の緞帳が共存することによって、宝塚の伝統の重みを感じることができるでしょう。
セイコーウオッチの哲学
セイコーウオッチ株式会社は、時計作りの技術を活かすことで、芸術的な価値がある作品作りにも寄与しています。彼らの高い技術力は、宝塚歌劇の舞台美術にも反映されており、ここに寄贈された新緞帳もその一環と言えるでしょう。今後の公演において、この新緞帳がどのような印象を与えるのか、興味がそそられます。
宝塚歌劇の魅力と共に、セイコーウオッチがもたらす新たなアートの世界に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。