アクティビストに対する投資家の意見、67.8%が肯定的な回答を示す

アクティビストに寄せられた投資家の意見

2015年6月11日、株式会社日経CNBCが実施した「アクティビストは好きですか、嫌いですか」というアンケートが発表され、その結果が注目を集めています。この調査は、2025年6月4日から6月9日の間に、現役の投資家を対象にインターネットで行われました。興味深いことに、67.8%の投資家がアクティビストに対して「好き」または「どちらかと言えば好き」と答えたことが報告されています。

このアンケートの結果は、日本でのアクティビスト（物言う株主）の存在感が高まっていることを示唆しています。今後、6月下旬の株主総会においても、経営陣との対立が見込まれる中、アクティビストの意見が企業運営にどのように影響を与えるのかが焦点となるでしょう。

日経CNBCの解説委員長である松本清一郎氏は、「20年前にはアクティビストは嫌われる存在でしたが、近年その風向きが変わってきた」とコメントしています。この変化は、企業がアクティビストからの株主提案によって動く事例が増えたことにも起因していると考えられます。

一方で、岡村友哉キャスターは、「アクティビストが企業に対して提案を行うことで株式会社の改善が促進されるため、一定の評価を得ているのではないか」と説明しています。しかし、アクティビストには、資金面での優位性から羨望の眼差しを向ける声も聞かれます。

投資家のコメント集

アンケートでは、投資家からさまざまな意見が寄せられました。まず、「好き」と答えた方々からは、次のような意見があります。

- 茶々さんは、「アクティビストが経営者に提案を行うことで株主還元策が改善されてきた」と感じ、今後もアクティビストによる変化に期待を寄せています。
- 海太郎さんは、アクティビストの存在が企業の経営に緊張感を与える点で必要であるとし、課題の指摘によって成長に繋がる可能性もあると述べています。

「どちらかといえば好き」の回答をした投資家の中には、アクティビスト銘柄が高騰しやすいという意見も見られ、株主提案の結果によって保有株の売却の判断が難しくなることを懸念する声もありました。

しかし、逆に「どちらかといえば嫌い」と応える投資家のコメントには次のような内容がありました。

- 荒川のオヤジさんは、アクティビストの影響が日本企業の内部留保をむしり取る結果を招いていることに對し、憤りを感じています。
- 是山金蔵さんは、アクティビストの要求が短期的な利益追求に偏っていると指摘し、企業の持続的な成長を支える提案が不足しているのではないかと懸念しています。

最後に、最も否定的な意見を述べた人もいました。ささらさんは、アクティビストが日本の企業に過度のプレッシャーを与え、結果的に従業員や社会的な使命が疎かにされることを懸念していると述べています。

まとめ

このように、モノを言う株主であるアクティビストに対する意見は多様であり、肯定的な声と否定的な声が交錯しています。アクティビストの存在が今後どのように企業経営に影響を与えるのか、ますます注視が必要です。日経CNBCのさらなる情報提供や動画コンテンツは、公式サイトやYouTubeチャンネルでご覧いただけます。 ★ 詳細ページ: 日経CNBC ★ YouTubeチャンネル: 日経CNBC公式