新連載スタート!阿津川辰海の『デッドマンズ・チェア』
2025年2月25日(火)、株式会社KADOKAWAが月刊文芸小説誌『小説野性時代』の電子版2025年3月号(vol.255)を配信しました。本号で特に注目されるのは、今話題のミステリー作家・阿津川辰海による新連載『デッドマンズ・チェア』です。この作品は、能力者同士の壮絶な対決を描く警察小説シリーズの第2弾となっており、コトダマ遣いの主人公が仲間を人質に取られた状況から物語が始まります。
新たなミステリーの扉を開く
阿津川辰海氏は、これまでに数々の魅力的な作品を手掛けてきた実力派の作家です。その彼が描く新作は、刺激的なストーリー展開と緊迫感あふれるシーンが特徴です。物語の舞台は、能力者が存在する特異な世界。人質を救うために、主人公がどのように奮闘するのか、読者の心を掴む内容が期待されます。能力者同士が繰り広げるストーリーは、見ごたえがあるだけでなく、心理描写や人間関係の複雑さも醍醐味の一つです。
読切作品も見逃せない
新連載に加え、号の中では近藤史恵による読切作品『ジブラルタルで会えたら』も掲載されています。この作品では、主人公が美しい青い街を訪れ、孤独を感じながら「自分を捨てる旅」を続ける様子が描かれています。どのような結末が待ち受けているのか、心が動かされる内容に仕上がっています。
古典と現代の融合
また、最終回を迎える朝井まかての『グロリア・ソサエテ』も注目です。こちらは新しい芸術「民藝」を追求する三人の視点から、「美とは何か」というテーマを掘り下げる歴史小説となっています。作品の深層には、過去から現代へ受け継がれる美の概念が横たわっており、思索を促す内容が魅力です。
好評連載作品の紹介
さらに、本号では伊岡瞬の『獲物』や神永学の『怪盗探偵山猫楽園の蛇』なども展開されており、それぞれが異なる視点で日常に潜む怪物や犯罪の真相を描いています。特に伊岡の作品は、対立する「最悪」と「極悪」の緊迫した関係を浮き彫りにし、読者を惹きつけます。
書誌情報
- - 月刊『小説野性時代』の電子版は毎月25日に配信され、2025年3月号の定価は385円(税込)です。
- - QRコードやリンクを通じて『小説野性時代』を手に入れる方法が多様に用意されており、角川文庫・ラノベ読み放題や、カドブン、カクヨム、noteなどでも作品を楽しめます。
この機会に、阿津川辰海氏の新たな作品を手に取ってみてはいかがでしょうか。ミステリー小説の新たな魅力を発見できること間違いなしです。