i-nest capitalがWunderbarに投資
i-nest capital株式会社が、2025年6月、同社の2号ファンドを通じて株式会社Wunderbarへの投資を実施しました。この取引は、IPマーケティングの包含支援サービス「skettt」を中心に、タレント起用の効率化を図るものとして注目を集めています。
Sketttの特徴
Wunderbarが運営する「skettt」は、200名以上の参画タレントと、4,000名を超える交渉可能なタレントを持ち、さらに120社以上の提携事務所と連携しています。おそらく、広告業界での競争が激化する中、タレント起用の手続きを簡便にすることで、企業ブランディングや販促につながる新たな機会の提供が期待されています。全体の広告市場はコロナからの回復を受けて堅調に成長しているものの、タレントの広告活用には高額な費用や手続きの複雑さが障害となっていました。
これに対し「skettt」は、効率的なマッチングを実現し、広告主が手軽にタレントを活用できる環境を整備しています。累計利用顧客数は300社を上回り、企業のブランディングや社内外でのコミュニケーション活性化において高い評価を獲得しています。
AIの積極的な活用
AIの利用は、7万点以上の素材を効率的に活用するための自動編集などに活かされています。これにより、企業が個別に新たな撮影を行う必要がなくなります。今後は「AIエージェント」「生成AI」「データ」を統合的に活用し、業界におけるキャスティングや素材選択、編集といったプロセスを全自動で行えるようになる見込みです。これにより、IPマーケティングプラットフォームとしての価値が飛躍的に向上し、多様な広告の選択肢を消費者に提供することができるようになるでしょう。
i-nest capitalの役割
i-nest capitalは、新産業創出と社会課題解決に重きを置くスタートアップ支援専門の投資企業です。150年の歴史を有する日本の文化、特にアニメやゲームといった根強いIP戦略を強化すべく、Wunderbarへの出資を決断しました。Wunderbarが実現するタレント活用モデルは、広告制作のコストや手間を削減し、幅広い企業にとって求められる存在となっています。
さらに代表の長尾氏が自身の若いころの経験を基に、次世代のIPエコシステムの構築に情熱を注ぐ姿勢に共感したことも、今回の出資の大きな要因となっています。今後は、AIの利用をさらに拡大させ、「skettt」を日本における先進的なIPマーケティングサービスプラットフォームとして確立を目指しています。
企業情報
株式会社Wunderbar
i-nest capital株式会社
今回の投資により、Wunderbarは新たな成長のステージに入ります。i-nest capitalの豊富なノウハウとネットワークの活用により、Wunderbarの企業価値向上が期待されます。今後も目が離せない展開が続きそうです。