東京佼成ウインドオーケストラが2026-27シーズンのコンサートスケジュールを発表
2026-27シーズン、東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)は、東京芸術劇場コンサートホールにて、これまで以上に魅力的な定期演奏会を展開することを発表しました。年間6回に増加した定期公演に加え、多彩なプログラムを通じて、吹奏楽の新たな可能性を鮮やかに表現します。
定期演奏会の充実したスケジュール
新シーズンでは、定期演奏会の回数が前シーズンの5回から6回に増え、演奏会の趣向も一層多彩となります。TKWOが誇る名手たちによるソロや作編曲の委嘱、さらには日本初演や世界初演といった新しい試みが各回に盛り込まれ、聴衆を魅了します。また、2024年から実施している過去作品の再演や、「マスランカ・チクルス」の継続もあり、音楽の伝統と革新を融合させた内容を期待できます。
特に、2026年に90歳を迎える作曲家・保科洋の作品や、没後10年を迎える真島俊夫の楽曲などが演奏されることで、温故知新の精神を体現していきます。これにより、TKWOはこれまでの道程を新たにし、未来へと歩みを進める姿勢を示しています。
各回の特色と聴きどころ
2026年4月29日に行われる第173回定期演奏会では、名匠ユベール・スダーンが指揮し、クラシックの名曲を披露します。特に、ラヴェル作曲の《ダフニスとクロエ》全曲は大橋晃一による新編曲での演奏が注目を集めます。また、サックス・セクションが輝く予定のアンドリーセンのTKWO委嘱作品も聴きどころです。
続く第174回では、常任指揮者・大井剛史による「マスランカ・チクルス」が展開される予定です。自然をテーマにした作品が織りなす壮大なパノラマを体感できます。
さらに、第175回定期演奏会では、下野竜也が2008年以来の再登場を果たし、日米の作曲家による「踊り」と保科洋の作品を対比させます。ベテランのユーフォニアム独奏者、岩黒綾乃が登場するシーンにも注目です。
第176回は、マスランカ・チクルスの第5回目とともに、幻の真島作品《クワイエット・コール》の再演が行われます。この演奏がどのように展開されるのか、多くのファンが期待を寄せています。
第177回では、首席客演指揮者・飯森範親が登場し、初演となる作品やジャズ要素を持つ新旧アメリカの名曲に触れます。2025年に発表されたばかりの作品も日本初演されることから、聴衆の期待が高まります。
シーズンの締めくくりとなる第178回では、日米の吹奏楽の歴史が象徴された楽曲が並び、受賞歴を持つ作曲家による新作も初演されます。このような多彩なプログラムが用意されており、必聴の見どころが満載です。
期待の特別公演について
また、シーズンには12月に「ファンタスティック☆クリスマス」、3月には「課題曲コンサート2027」の特別公演も企画されています。これらのイベントも、東京芸術劇場を舞台に行われるため、音楽ファンからの注目が集まっています。
2026-27シーズンのTKWOの演奏プログラムは、吹奏楽の未来を切り拓くものとなることでしょう。音楽の力で人々を魅了し続けるTKWOに、ぜひご期待ください。