次代の上方落語スターを選ぶ「神戸新開地・喜楽館AWARD2025」
上方落語の伝統と発展を目的とした「マルエス Presents 神戸新開地・喜楽館AWARD2025」が、今年で第3回目を迎えました。このイベントは、上方落語のきらめく才能を見出し、将来のスターダムへと導くことを目的に、入門16年から25年までの落語家たちを対象にしたものです。これにより、地域の街興しを促進し、観客やリスナーが審査員として参加できるというユニークなスタイルで進行しています。
予選の盛り上がり
今年の予選には、全体で25名の噺家が参加。予選は9月12日から22日までの4日間で行われ、観客の投票によって各日の1位が決定されます。特に今年の予選は、桂吉の丞さん、桂三四郎さん、桂小鯛さん、桂佐ん吉さんの4名が見事1位通過し、さらにワイルドカードで笑福亭鉄瓶さんも決勝進出となりました。
記録的な猛暑の夏から、秋の涼しさへと移行する中、上方落語の次代を担うスター達が次々と登場し、その熱演に会場は熱気に包まれました。特に、観客が積極的に投票できる形式は、普段抱くことのできない観客席との一体感を生み出し、毎年多くのファンを魅了しています。
過去の優勝者と賞の内容
過去2回の優勝者には、桂雀太さんと桂ちょうば(現・米之助)さんが名を連ねています。優勝者には、喜楽館の窓口で募った100万円以上の賞金と、副賞として特別協賛のマルエスから「こだわりシリーズいか天大王28g」が送られるとのこと。今年の決勝でもどのような才能が栄冠を手にするのか、期待が高まります。
予選当日の緊張感と熱演
予選当日は、各出場者が順番決めの抽選を行い、舞台裏の緊張感が高まる中で開演。観客は演者の緊張感を感じ取りながら、全力を尽くす噺家たちの演技に心を奪われました。たとえば、桂吉の丞さんが披露した「仏師屋盗人」は古典の魅力を存分に引き出し、また桂三四郎さんの「初天神」は新しい時事ネタも盛り込まれ、爆笑を誘いました。
決勝戦について
決勝戦は、12月7日(日)に神戸新開地・喜楽館で行われる予定です。会場には5名の才能豊かな落語家が揃い、それぞれが持ち歌で観客の心を掴みます。審査は現場にいるお客様と、ABCラジオを通じて聴いているリスナーも参加可能です。
この機会にぜひ、落語好きな方は会場に足を運ぶか、ラジオで生中継を聴きながらの投票に参加することをお勧めします。今後の上方落語を担う若き才能たちの熱演を、一緒に見届けましょう。
最後に、本イベントの開催を支えてくださる皆様に感謝を申し上げます。熱戦を通じて見える上方落語の可能性に、ますます目が離せなくなりそうです。決勝戦でのさらなる盛り上がりにご期待ください。