株式会社和宏、革小物のクイックオーダーシステムを始動!
株式会社和宏は、栃木レザーを用いた高品質な革小物を提供する企業として、長年にわたり革ジャンルでの確固たる地位を築いてきましたが、最近新たな取り組みとして「クイックオーダーシステム」を導入しました。このシステムにより、顧客は自分だけのオリジナル革製品を店頭で手軽にカスタマイズできるようになりました。
1965年から続く信頼の製品作り
株式会社和宏は1965年に創業し、以来足立区で革製品の製作を続けてきました。元々は警察装備品磨きを手掛けていたため、厳しい品質基準をクリアした革のみを使用しており、培った技術力には定評があります。特に注目すべきは、山崎高裕社長が強化した製法の難易度で、複雑な形状を持つ製品を製作する際には、革の性質を熟知している必要があります。
山崎社長は、「製造には高い技術力が求められる」と語ります。警察装備品の製作に使用する革の厚みや曲線美は、和宏の真骨頂です。このような厳格さが、製品の完成度を高める要因となっています。
栃木レザーと和宏の強い絆
和宏の歴史において大きな岐路となったのは2005年、社長に就任すると同時に取引先である栃木皮革が経営危機に見舞われました。山崎社長は当時、全ての革を買い取ることを決定。それが結果的に栃木レザーの再生につながりました。
栃木レザーが国内最大の植物タンニンなめし革メーカーとして復活する一因となったこの決断は、今もなお和宏の製品展開の土台となっています。
特別なハーネスレザーの魅力
和宏が特に扱う「ハーネスレザー」は、非常に強靭でしなやかな革です。ミモザとケブラチョという二種のタンニンでなめすことで、その強度と美しさを実現しています。この特別な革は時間がかかるため、非常に希少。美しい光沢を持ち、使い込むほどに風合いが増すため、多くの顧客に愛されています。
オリジナルブランド「minca」の新展開
さらに、和宏の自社ブランド「minca」は革をより身近な存在にすることを目指しています。2006年にスタートしたこのブランドは、革の魅力を活かした多様な商品を提供中。これまでには、バッグ、財布などの定番アイテムに加え、ユニークな革製品を展開しており、顧客のニーズに応えています。
新たに導入されたクイックオーダーシステムでは、店頭で直接革製品をカスタマイズできます。手作りの温もりを感じるアイテムが揃っており、顧客が納得のいくまで相談に乗ってもらえるのが特徴です。
新たな挑戦に向けて
山崎社長は、mincaを次の段階へ進化させるため、革製品の楽しさを若い世代にも広めたいと考えています。商品の認知度向上のため、クラウドファンディングの活用も期待しています。そして広がりを見せる「足立ブランド」にも積極的に関わる姿勢を示しています。
まとめ
株式会社和宏は、革に対する深い愛情と確かな技術力で、これからも革製品の魅力を多くの人に伝えていくことでしょう。高品質な栃木レザーを身近に感じ、自分だけのオーダーメイド製品を手に入れるチャンスが今、訪れています。ぜひ、mincaのクイックオーダーシステムを体験してみてはいかがでしょうか。