杉山清貴&オメガトライブが織りなす追悼の宴
2023年7月19日、東京の日比谷野外大音楽堂にて、杉山清貴&オメガトライブが特別なライブ「お〜い、ヒロイシ!」を開催しました。これは、今年3月に逝去した同バンドのドラマー、廣石恵一さんを追悼するものです。
廣石さんは、1980年代に「きゅうてぃぱんちょす」として活躍後、オメガトライブのオリジナルメンバーとしても長い間支持されてきました。彼のリズムは、杉山清貴の透明感あるボーカルに欠かせない要素でした。しかし、昨年のツアー後、突然の訃報がファンを襲い、大きな悲しみが広がりました。本来ソロコンサートとして予定されていたこの日、杉山はバンドメンバーと共に廣石さんを偲ぶ形式へと変更しました。
開演時、満員のファンが熱気を帯びる中、杉山清貴とバンドメンバーがステージに一斉に登場。「BECAUSE」で滑り出し、デビューシングル「SUMMER SUSPICION」で会場はすでにオメガトライブの世界観に染まっていました。ライブの途中、杉山は心情を込めながら「廣石惠一!」と紹介し、会場全体が一体となって「お〜い、ヒロイシ!」と呼びかける場面は感動を強めました。
その後、古き良き名曲が次々と演奏され、「君のハートはマリンブルー」や「ガラスのPALM TREE」などが披露されました。さらに、「きゅうてぃぱんちょす」の楽曲も特別に演奏され、椎野恭一や吉浦芳一といったゲストドラマーも参加して盛り上げてくれました。
後半では、杉山のソロ活動から「さよならのオーシャン」や「サイレンスがいっぱい」が続けて歌われ、「ROUTE 134」で本編が無事に締めくくられました。アンコールでは、代表曲「ふたりの夏物語 NEVER ENDING SUMMER」が演奏され、作詞・編曲を手掛けた林哲司が特別ゲストとして参加。彼の登場に会場は歓声で埋まりました。そして、最後の曲「海風通信」で追悼ライブは幕を下ろしました。
このライブは、即完となりチケットを逃したファンの声も多く寄せられました。そのため、追悼ライブのフィナーレを告げるともに、「続・お〜い、ヒロイシ!!〜野音ツアー全国行脚編〜」が全国のファンに向けて発表されました。9月12日、13日に神奈川・KT Zepp Yokohamaを皮切りに、福岡や名古屋、大阪、札幌など9都市で全21公演が予定されており、追悼の意を込めて全国を巡ることとなります。
特にチケットはオフィシャルサイトからの先行販売が行われており、ファンはこの機会を逃さずぜひチェックしてほしいと思います。杉山清貴&オメガトライブが織りなす感動の時間は、ファンと共にいつまでも心に刻まれ続けます。