ホリプロ、エンタメ業界初の働き方改革加速宣言
株式会社ホリプロが、エンターテインメント業界初の試みとして「働き方改革加速宣言」に賛同したことが発表されました。この宣言は、働き方改革コンサルティングを行う株式会社ワーク・ライフバランスの推進によるものであり、2026年7月28日に正式に表明されました。
背景と目的
エンタメ業界は、特に舞台制作においては現場の変動が大きく、労働時間の管理が極めて難しい分野とされています。突発的な事情に対応する必要があり、働き方改革は難しいとされがちな中で、ホリプロは若手人材の定着と採用を経営の重要な課題として捉えました。そして、舞台制作現場における取り組みを進める決意を固めました。
実施した施策
ホリプロは、ファクトリー部門に対し、2025年10月から12月まで働き方改革ワークショップを月に1度、二日程に分けて行うことを決定しました。この形で、参加できる日程を選べるようにし、全体の参加率を向上させることを目指しました。
さらに、各自の勤務状況を可視化し、部門内で共有する仕組みを整えることで、誰がどの現場にどれだけ時間を費やしているかが明確になりました。しかし、全社のルールを一方的に作るのではなく、チーム単位での定期的なミーティングを設け、現場の特性に応じた話し合いを行う形を取りました。加えて、公演スケジュールを基にあらかじめ休暇を計画する試みも導入されました。
課題の変化
当初は残業や休暇の取得に関する問題が中心に議論されていましたが、ワークショップを通じて話し合いが進む中で、「一流の制作集団とはどのような状態か」というテーマにシフトしました。働き方改革が作品づくりにとって必須の取り組みであると再認識された結果が、取り組みへの意欲的な変化を生み出しました。
主導する人材
この改革の推進を担ったのは、公演事業本部 ファクトリー部 部長の吉永千紘です。吉永は育児をしながら現場を率い、特に女性社員が多く在籍する同部門で、WLB社の専門的な支援を受けつつ対話を促進しました。このようなリーダーシップが、社員間コミュニケーションや心理的安全性を向上させ、内外での意識変革につながっています。
宣言の意義
ホリプロが働き方改革を経営戦略の一環として位置づけ、「働き方改革加速宣言」に賛同した意義は、業界全体の働き方を改善するモデルケースを示すことです。長時間労働に依存しない職場環境を整え、社員の健康、成長、創造性を最大限に引き出すことで、企業価値と社会価値の向上を図っています。
今後、ホリプロは得られた成果をグループ全体へ展開しつつ、多様な人材が持続的に輝ける環境を作り出す努力を続けます。働き方改革の取り組みが、エンタメ業界の未来に向けての新たな道を切り拓くことを期待しています。私たちは、この変革が他の企業にとっても積極的な刺激となることを願っています。各企業がこのような働き方を見直すことによって、業界全体がより良い方向へ進むことを夢見ています。