持続可能な農業を支えるエステックの紙製苗クリップの導入

最近、JAL Agriport株式会社は、株式会社エステックが製造した「100％紙製苗止めクリップ」を農園で使用することを発表しました。このクリップは、持続可能な農業やESG経営を推進するために、従来のプラスチック製品を代替する革新的な取り組みの一環です。今回はこの導入の背景や、実際の使用感について詳しくご紹介します。

JAL AgriportのESG戦略

JALグループは2023年度からESG戦略を「価値創造・成長を実現する最上位の戦略」と位置づけ、環境に対する取り組みを強化しています。特にJAL Agriportでは、農業分野における環境への配慮が大きな焦点となっており、エステックの提案を受け入れる形で紙製苗止めクリップの導入に至りました。

エステックの紙製苗止めクリップ

この紙製苗止めクリップは、FSC認証を受けた紙を使用しており、土への差し込みがスムーズでありながら、固定力についてもプラスチック製品とほとんど変わりません。生分解性を備えたこのクリップは、農業資材としての使用後に自然に還ることが評価され、環境への負荷が軽減される点がポイントです。また、納品時にはバラけることがない形状となっているため、保管もしやすくなっています。

現場からのフィードバック

JAL Agriport様からは、実際に使用した感想として「紙製でも固定力は変わらず、保管性も良好でした」とのコメントが寄せられています。また、プラスチック製品に比べて不要だった洗浄・消毒作業が無くなったため、作業時間と人件費の削減に大きく貢献しています。特に人手不足に悩む農業現場において、このクリップの導入は非常に歓迎されています。

環境配慮の重要性

エステックは「紙製品で世界を良くする」を理念に掲げ、持続可能な製品作りに取り組んでいます。FSC認証を受けた原材料を使用することで、製品だけでなく製造過程でも森林保全や資源循環への意識を持っています。また、JAL Agriportでの取り組みは、持続可能な農業実現に向けて「ASIA GAP認証」を受けており、FSC紙の導入がそのプロセスにおいても非常に重要であることが分かります。

何気ない取り組みの意義

JAL Agriport株式会社の永易様は、「目立つ取り組みではないかもしれませんが、日々の小さな資材からでも環境配慮を進めていきたい」と語ります。このように、いちご狩りやレストランを運営していく中で、環境への配慮が意識されたら嬉しいとのこと。顧客が農業の背景に関心を持つことは、今後の持続可能な社会に繋がります。