喜多流能楽師友枝雄人が魅せる「隅田川」の世界
2025年9月6日(土)、東京都品川区の十四世喜多六平太記念能楽堂にて、喜多流能楽師の友枝雄人が企画・出演する公演、五蘊会『隅田川』が上演されます。今年で29年目を迎えるこの公演では、世阿弥の長男である観世元雅の傑作「隅田川」が披露され、観客に深い感動を与えることでしょう。
公演概要
公演は午後12時に開場、午後1時に開演し、午後4時頃に終了する予定です。チケットは現在、カンフェティにて発売中で、指定席はS席が10,000円、A席が8,000円、B席が6,000円、C席が5,000円、自由席も設定されています。特にカンフェティの会員には割引特典が用意されており、ぜひこの機会をお見逃しなく!
「隅田川」とその深いテーマ
この作品は「死の縁」をテーマに描かれており、母親が失った息子を探し求める旅の中で、悲しみと再生の瞬間が繰り広げられます。友枝雄人はこの作品において、元雅の言葉を重視しながら、観客に様々な感情を投影する余地を与える演出を考えています。
実際、主人公である梅若丸は物語の中で病に倒れ、彼の最後の瞬間に大人と交わす会話は非常に印象的です。通常よりも年齢の若い子方を選ぶことで、より強く感情を引き立てる演出がなされています。この演出の背後には世阿弥とその父、十郎元雅との意見の対立がありますが、今回は観客の感性に委ねる形でのアプローチが試みられます。
友枝雄人自身もこの舞台を通じて「死の縁」を自身の生き様に投影し、観客がその思いを感じ取れるよう努めています。彼の心のこもった演技が、観る人々の心に深く響くことでしょう。
友枝雄人の経歴
友枝雄人は1967年に生まれ、喜多流の伝承者として名を馳せています。彼の祖父は故友枝喜久夫であり、伯父の友枝昭世の養子となっています。師として故喜多実、友枝昭世に学び、能楽協会の会員としても活躍中です。多くの舞台を経験し、特に「石橋一人獅子」などで知られる彼は、舞台ごとに新たな挑戦を続けています。
チケット情報と公演の魅力
公演はカンフェティからチェックできます。定期的に会員特典や割引も用意されており、ファンにとっては嬉しいチャンスです。公演が行われる喜多六平太記念能楽堂は、伝統的な能楽の舞台として重要な場所であり、舞台芸術の醍醐味を直接体感できるスペースとして高い評価を受けています。
友枝雄人が届ける「隅田川」は単なる舞台ではなく、生と死、希望と絶望といったテーマが織りなす深い物語です。この感動的な公演を見逃さないように、ぜひチケットを手に入れて観劇を楽しんでください。