映画館の歴史を未来へ紡ぐプロジェクト
東京都銀座に位置する映画館「丸の内TOEI」は、2025年7月27日をもってその幕を閉じる。この歴史ある映画館は、1960年の開館以来、数多くの映画ファンたちに支えられてきた。その営業終了を惜しむ声が多く寄せられる中、サイクラーズ株式会社が展開するリメイク家具ブランド「enloop®」が、「さよなら 丸の内TOEI」クラウドファンディング企画に参加する運びとなった。
この企画は、映画ファンとの共同参加を促進し、シネマの思い出を未来に伝えることを目的としている。クラウドファンディングの一環として、enloop®のデザイナーたちが手掛ける4つのユニークなアップサイクル商品が登場する。
アップサイクル商品の魅力
enloop®が制作を行うアップサイクル商品には、以下の4点が含まれている。これらは、映画館の閉館を記念した特別なメモリアルグッズだ。
- - スツール: 3種類の座席シートをパッチワークしてデザインされた、座ることができるアート作品。
- - バスケット: 座席シートとスクリーンを組み合わせて製作した、映画の思い出を収納するためのアイテム。
- - クッション: 緞帳(どんちょう)を利用して作られ、心地よい座り心地を提供するデザイン。
- - 小物入れ: スクリーンを使用して作られた、実用性とデザイン性を兼ね備えた逸品。
これらの商品は、廃棄対象の材料をリメイクすることで、新たな価値を創出し、丸の内TOEIの歴史を感じながらも環境への配慮を実現した作品となっている。enloop®の取り組みは、まさにサーキュラーエコノミーを体現している。
受け継がれる感謝の気持ち
このクラウドファンディングは、映画館を支えてきたファンへの感謝の気持ちを形にしたものでもある。ファンが手にする商品には、当社のデザイナーたちだけでなく、映画館のスタッフからの思いも込められている。「廃棄予定の家具を用いてリメイクする」というenloop®の理念は、レガシーを未来に語り継ぐツールとなる。
クラウドファンディングの詳細
この特別なプロジェクトは、2025年6月2日(月)18時よりクラウドファンディングの募集を開始する。締切は7月31日(木)23:59で、一部商品の募集は6月30日(月)23:59で終了するとのこと。
プロジェクトページでは、詳しい情報や商品の詳細を確認できる。映画と共に育った思い出を、これらの作品を通じて大切にしていただきたい。
プロジェクトページはこちら
enloop®の理念
enloop®は「新品よりも、ずっといい」というテーマを掲げて、廃棄予定の家具に新たな生命を与えるリメイク家具ブランドである。美術大学出身のデザイナーによって運営されており、1点1点にこだわり抜いたデザインが施されている。これは、量産では得られないユニークさを持つ商品を生み出すものであり、家具への新たな視点を提供している。
このプロジェクトを通じて、多くの人々が映画館の思い出を再生し、同時に環境への配慮を実感できるはずだ。未来を見据えたサステナブルな考え方として、enloop®の取り組みはこれからも見逃せない。
(参考: enloop®
公式ウェブサイト)