ロロ・ピアーナの2026-2027年秋冬コレクション
ロロ・ピアーナが提案する2026-2027年秋冬コレクションは、伝統的なペイズリー柄が中心に据えられたエレガントでありながらもエキゾチックな雰囲気を纏っています。この繊細な柄は、1960年代末から1970年代にかけてファブリックコレクションに現れ、以来、同ブランドのデザインに深い影響を与える存在となりました。
今シーズン、コレクションに込められたテーマは、「旅」と「航海」から得られた印象です。記憶の片隅に残る夢のような風景や異国情緒を感じさせる風合いが、ペイズリー柄によって形作られています。これにより、単なるファッションを超え、旅の感覚や心の余韻が感じ取れるコレクションとなっています。
特徴的なのは、そのシルエットの柔らかさです。包み込むようなデザインが施されたウェアやアクセサリーは、今シーズンのキーピースとして計算されています。多種多様なペイズリー柄は、ウェアに加えてアクセサリーやシューズなどにも展開され、コレクション全体の魅力を引き立てています。
カラーパレットも、このコレクションの大きな魅力です。深いアースカラーや柔らかいサンドカラー、淡いパステルトーン、さらには温かみのあるバーントカラーに至るまで、調和の取れた色使いが特徴です。これらの色々な素材は、シルクを基にウール、カシミヤ、リネンとブレンドされ、非常に高級感のある触り心地を実現しています。また、精緻な刺繍のディテールが施されていることで、ウェアには優雅さと奥行きが加わっています。
ペイズリー柄のプリントには、卓越した職人技が求められます。ロロ・ピアーナではカシミヤなどの軽やかで繊細な素材を使いながらも、深みのある色彩と精緻な柄を常に追求しています。何度も試行錯誤を重ねることで、より美しい製品を世に送り出しています。
さらに、ロロ・ピアーナのアーカイブには、ペイズリー柄の歴史や美を詳述した書籍も多く含まれています。1990年代以降、ペイズリー柄は同ブランドのプリントショールだけでなく、様々なアクセサリーやウェアにも活用されるようになりました。これにより、ペイズリー柄はブランドのアイコン的存在となり、ファッションシーンでの重要な位置を占めています。
今シーズンでは、帽子からシューズまで、ペイズリー柄を用いた統一感のあるスタイリングも提案されています。スカーフを模したヘッドピースや、体を包み込むケープ、ティアードデザインのスカートやドレス、フリルのあしらったペザントブラウスなど、優しい印象のアイテムが揃っています。さらに、シルエットを引き立てるアイテムとして、ダブルブレストジャケットにハーレムパンツを合わせたスタイルも登場します。
これらのスタイリングには、さまざまなペイズリー柄のショールやスカーフ、エクストラ・クラッチ L29、さらにはカシミヤのライニングを施したスリッパがアクセントとして用意されています。ロロ・ピアーナの秋冬コレクションは、ただのファッションではなく、旅の記憶や想いを表現した芸術作品でもあるのです。