マムートとナイジェル・ケーボンの歴史的コラボコレクション
スイスのアウトドアブランド、マムートが著名な英国ファッションデザイナー、ナイジェル・ケーボンとのコラボレーションを発表しました。この特別なコレクションは、1969年に日本の登山家、今井通子氏をはじめとするチームによって達成されたアイガー北壁の日本直登ルート「ジャパン・ディレティシマ」にインスパイアされています。コレクションの発売日は2025年10月16日で、全12型のユニセックススタイルがラインナップされています。
マムートの豊かな歴史
1862年に設立されたマムートは、160年以上にわたり革新的なアウトドアアパレルとギアを提供し続けてきました。その歴史はロープメーカーから始まり、以来「究極の体験」を消費者に提供することを使命としています。2025年のブランドスローガン「Rise with the Mountain – 挑戦こそが人生だ。」には、人々の挑戦を支えるという意志が込められています。
ナイジェル・ケーボンとのユニークな協業
今回のコラボレーションは特に、今井通子氏の物語を重視しています。彼女は27歳という若さでアイガー北壁の初登攀に参加した女性登山家であり、当時、女性が登山をすること自体が稀でした。この歴史ある偉業は、今井氏の挑戦と決意が生んだものであり、彼女の影響は現在の登山者にも息づいています。
今井氏はこのコレクションに対して、「ナイジェル・ケーボンとマムートが私たちの登った『ジャパン・ディレティシマ』にインスパイアされてくれたことに感謝しています」とコメントしています。「新素材を使用しながら当時の雰囲気を保ったこのコレクションが、多くの人々の自然や登山への興味を引くきっかけになれば嬉しいです。」
コレクションの特徴
このカプセルコレクションは、1969年の登山隊が使用していた衣類に基づいており、ナイジェル・ケーボンの革新的なデザイン視点によって再解釈されています。使用されている素材には、ベンタイルコットン、スコットランドウール、スイス軍毛布生地といった高品質の素材が選ばれています。さらに、近代的な技術によって、耐久性や保温性も兼ね備えています。
デザインと機能性の融合
ジャケットやパーカーには、ヴィンテージデザインの要素が詰め込まれ、当時の登山ウェアを思わせるスタイルを維持しつつ、現代のニーズに応じた性能を実現しています。デザインプロセスでは、イギリス・シェフィールドのアーカイブを参考にしており、登山の厳しい条件でも機能を発揮できる製品を完成させました。この限定コレクションは、日常のプレミアムウェアとしても適しているとされ、幅広いシーンでの着用が期待されています。
アルピニズムへのオマージュ
このコレクションの撮影は、2025年4月にアイガー北壁で行われ、現在のマムート・アスリートや今井通子氏自身が登場しています。登山活動を通じて世代を超えた情熱を表現し、アルピニズムに敬意を示す作品となりました。
商品の発売は、マムート公式オンラインストアおよび一部店舗で行われる予定です。先行受注会も予定されており、詳細は10月初旬に発表されるとのことです。「マムート × ナイジェル・ケーボン」コレクションは、ただの衣類ではなく、登山文化そのものを体現したプロダクトです。今後の展開から目が離せません。
詳しい情報はマムート公式サイトをご覧ください。
マムート公式サイト