アンソニー・ロマニウク、東京初の単独リサイタル開催
音楽ファンにとって見逃せないイベントが迫っています。ヨーロッパの古楽シーンで名を馳せる鍵盤楽器演奏家、アンソニー・ロマニウクが2025年8月20日、東京・日経ホールで初のソロリサイタル「無窮動」を行います。この公演は、500年にわたる音楽の旅を鍵盤楽器の豊かな表現で体感する貴重な機会です。
リサイタルの魅力とは
リサイタルでは、アンソニーが持つ即興演奏の才能が存分に発揮され、多様な楽器を駆使したパフォーマンスが特徴です。「無窮動」というテーマのもと、観客たちは古楽から現代音楽まで、歴史を超えた名曲を一つの流れの中で楽しむことができます。アンソニーが奏でる音楽は、曲と曲の間を滑らかに繋ぎ、ダイナミックな即興のエネルギーを感じさせます。
演奏予定のプログラムには、16世紀の作者不詳の作品「ラ・ミ・レの調べで」から、バッハやベートーヴェン、サティ、ラヴェル、リゲティ、そして現代作曲家のチック・コリアやジョン・アダムズまで、多彩な作品が含まれています。これにより、聴衆は500年を超える音楽の歴史を一度に体験できるのです。
プログラムの詳細
以下はリサイタルで演奏されるプログラムの一部です:
- - 作曲者不詳 / ラ・ミ・レの調べで[チェンバロ]
- - J.S.バッハ / 前奏曲 – 『イギリス組曲 第2番』より[エレクトリック・ピアノ]
- - ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ 第17番『テンペスト』より第3楽章[ピアノ]
- - サティ / 歪んだ踊り1–3 – 『冷たい小品』より[ピアノ]
- - ラヴェル / 前奏曲 – 『クープランの墓』より[ピアノ]
- - リゲティ / 第4番「ファンファーレ」 – 『ピアノ練習曲 第1巻』より[ピアノ]
- - チック・コリア / チルドレンズ・ソング 第1番[エレクトリック・ピアノ]
- - ジョン・アダムズ / 中国の門[ピアノ]
この多様性に満ちたプログラムは、多くの音楽愛好家に様々な感動を与えることでしょう。
アンソニー・ロマニウクとは
アンソニー・ロマニウクは、オーストラリア出身の鍵盤楽器奏者であり、そのキャリアはジャズから古楽、現代音楽まで広がります。彼はニューヨークのマンハッタン音楽院で学んだ後、オランダで古楽器の専門知識を深めました。ロマニウクのスタイルは「ジャンルフリー」とも言われ、即興演奏だけでなく、アンビエントや電子音楽の分野でも活動しています。
彼は数々のアーティストとの共演を重ね、2024年にはブルージュ国際古楽コンクールの審査員を務め、さらにはNHK「クラシック倶楽部」に出演するなど、ますますその名声を高めています。
公演情報
リサイタル「無窮動」は、2025年8月20日、水曜日の18時30分に開演します。会場は東京の大手町にある日経ホールです。チケットは全席指定で、一般価格は4,000円となっています。チケット購入は公式サイト「カンフェティ」にて可能です。
本公演は日本経済新聞社が主催し、ファンケルが協賛しています。音楽の歴史を生で体験したい方には、ぜひ参加していただきたいイベントです。アンソニー・ロマニウクの魅力が詰まったこの素晴らしいリサイタルに、ぜひお越しください。