エストニアとフィンランドの最前線
今年の5月、東京都港区の株式会社バーグマンが主催した特別イベント「世界標準の高耐久木材とサウナの照明デザイン」が開催されました。このイベントは、駐日エストニア大使館と駐日フィンランド大使館の商務部の後援を受けて行われ、特に建築や設計のプロフェッショナル約100名が招待されました。
世界最大級の木材メーカーと照明ブランドの紹介
今回のイベントでは、エストニアのサーモ加工木材の世界最大メーカーであるThermory(サーモリー)と、フィンランドのサウナ・スパ照明を手掛けるCariitti(カリッティ)が紹介されました。両社から担当者が来日し、その特長や実績についてのプレゼンテーションを行い、参加者からは「海外木材の進化に驚いた」という声が多く上がりました。特にサーモリー社の木材は、化学薬品を一切使わずに熱と水のみを用いて耐久性を向上させている点が注目を浴びました。
満ち溢れる知識の共有
イベントは二部構成で、第一部では製品の特徴や世界各国での採用事例のプレゼンテーションが行われました。また、北海道で多くの商業施設を手掛けるアトリエテンマの代表である長谷川演氏の特別講演もあり、参加者は木材の特性や照明システムについて、様々な質問を投げかけました。
第二部では懇親会が実施され、実際に商品に触れながら担当者に直接質問することができる貴重な時間が設けられました。エストニアとフィンランドの大使館の代表者も参加し、両国のブランドが日本市場に本格進出することへの期待が語られました。
サウナの新しい可能性
特に印象的だったのは、照明デザインの新しい可能性に関する議論でした。カリッティ社は「照明とは単に光を提供するだけでなく、空間の雰囲気を作るものである」との哲学を掲げ、高温域でも利用可能なガラスファイバー照明や独自のLED技術を駆使して、サウナやスパの照明を革新しています。これにより、従来の照明が設置できなかった場所でも美しい照明インスタレーションが可能となり、サウナ体験をより深いものにしています。
国内での成功事例も
国内でもサーモリーの製品が続々と採用されています。2015年4月にオープンした北海道札幌市のホテル「定山渓第一寶亭留」のサウナ室には、サーモリーのサーモアスペン材が使用されています。この木材は、節の無い美しい外観と滑らかな肌触りが特徴で、サウナ体験を一層快適にします。また、岡山県の瀬戸内温泉たまの湯では、リニューアルしたサウナ室にサーモリーの材木がふんだんに使用され、カリッティの照明と共に、まるで水面を彷彿とさせるデザインが施されています。
未来の展示室へ
バーグマンでは、東京都港区赤坂と北海道札幌市にショールームを設けています。これらのショールームでは、実際にサーモリーとカリッティの製品を見て触って、その品質を確認することが可能です。視察には予約が必要ですが、オンラインから簡単に申し込むことができ、興味のある方々にとっては貴重な体験となるでしょう。
株式会社バーグマンとは
株式会社バーグマンは、ディンプレックス、日本総代理店、サーモリー、カリッティ社の正規代理店として、生活家電や暖房器具、サウナ関連商品などを取り扱っています。設立以降、常に最前線な技術と製品を提供し続けており、業界での信頼も厚い企業です。これからも、その革新性をもって私たちの生活文化をより豊かにしてくれるでしょう。