オリヴィエ・ラトリーのオルガンリサイタルが横浜みなとみらいホールで開催
2026年の4月29日、横浜みなとみらいホールでオルガン界のトップアーティスト、オリヴィエ・ラトリーによる待望のリサイタルが行われます。このリサイタルは、ラトリーが『オルガン・リサイタル・シリーズ』に初めて登場する貴重な機会です。彼は、1990年代初頭からオルガン界の第一線で活躍しており、特に若干23歳でパリ・ノートルダム大聖堂のオルガニストに就任したことで、その名は広まりました。
ラトリーはフランスのオルガニストで、現在もモントリオール交響楽団の名誉オルガニストとして活躍しています。また、彼はオルガンの演奏技術だけでなく、後進の指導にも力を入れており、2024年までパリ国立高等音楽院で教鞭をとっています。今回の公演は、近藤岳の想いにより実現しました。彼はラトリーを敬愛し、その演奏を横浜で聞けることを心待ちにしています。
多様なプログラムで聞くオルガンの魅力
本リサイタルのプログラムは、J.S.バッハのバロック作品から始まり、続いてフランスのオルガン音楽の名曲を中心に構成されています。やはり注目すべきは、フランス・ロマン派の作品であるフランクの《コラール第3番》や、デュリュフレの《アランの名による前奏曲とフーガ》です。それぞれの楽曲間には深い繋がりがあり、特にアランへの追悼曲であるデュリュフレの作品においては、アランの旋律が引用されるなど、演奏を通じてさまざまな感情が伝わってきます。
演奏の最後には、ラトリー自身が長年の経験から得意とする即興演奏が行われる予定です。彼の巧みなレジストレーション操作により、横浜みなとみらいホールのパイプオルガン“LUCY”の多様な音色が存分に引き出され、聴衆はその響きを体感することができるでしょう。
横浜のパイプオルガン“LUCY”の魅力とは
“LUCY”はアメリカ、C. B. フィスク社製のパイプオルガンで、輝かしい音色が魅力です。その愛称は、ラテン語の“lux”に由来し、「光」を意味します。ホンジュラス・マホガニー製のケースには横浜の象徴であるカモメの彫刻が施されており、まさに横浜の文化を体現する楽器です。現代のコンサートホール用に設計されたこのオルガンは、バッハ以前から現代の作品まで、幅広い楽曲を見事に演奏することができます。
公演詳細
- - 名称: 横浜みなとみらいホール オルガン・リサイタル・シリーズ49 オリヴィエ・ラトリー オルガン・リサイタル
- - 会場: 横浜みなとみらいホール 大ホール
- - 日時: 2026年4月29日(水・祝)14:00開演(13:20開場)
- - 出演者: オリヴィエ・ラトリー(オルガン)
- - 曲目: 具体的な曲目には、バッハの《シャコンヌ》、フランクの《コラール第3番》、ヴィエルヌの《ウエストミンスターの鐘》など多彩な作品が含まれています。
- - 料金: 全席指定 一般 4,500円、大学生・障がい者手帳保持者 3,000円、高校生以下 2,500円
- - 一般発売: 12月20日(土)
- - 申込方法: 横浜みなとみらいホールチケットセンター 045(682)2000
横浜でのこの特別なコンサートに、ぜひ足を運び、世界的なオルガニストの演奏を体験してみてください。