被爆ピアノで平和を
2025-10-17 10:31:24

子どもたちが奏でる平和への祈り~被爆ピアノ演奏会の感動.

被爆ピアノの音色で平和を想う



2023年10月13日、茨城県土浦市のクラフトシビックホールで、特別なイベントが開催されました。これは、生活協同組合パルシステム茨城 栃木が主催した被爆ピアノの演奏会と映画「おかあさんの被爆ピアノ」の上映会です。被爆から80年という節目を迎えたこの日は、423人の参加者が集まり、音楽と映画を通じて平和の大切さについて考える貴重な機会となりました。

子どもたちの響き渡る歌声



演奏会では、土浦市立土浦第二小学校の合唱団38人が被爆ピアノの伴奏で歌を披露しました。彼らの初めての被爆ピアノによる合唱は、「世界中の平和を願って歌います」という思いが込められた7曲で構成されていました。特に印象的だったのは、1曲目の「気球に乗ってどこまでも」で、元気よく歌い始めました。続く「あおい天使」では、NHK全国学校音楽コンクールの課題曲として、戦前を思い起こさせる歌詞が心に残ります。この曲は、その優れたメッセージによって、子どもたちの心の翼を育むことを意図したものです。

3曲目には、1971年の原水爆禁止条約採択を記念する「青い空は」が披露され、驚くほどの迫力と情熱で核兵器廃絶の思いが表現されました。その後も「見上げてごらん夜の星を」に続き、子どもたちの個々の思いも語られ、聴衆の心をつかみました。「原爆の怖さを知り、平和のために考える大切さ」を強調するその姿勢は、未来を担う彼らの決意を伝えていました。

映画上映と被爆のストーリー



演奏会と併せて上映された「おかあさんの被爆ピアノ」は、調律師矢川光則氏の10年にわたる活動をひも解くドキュメンタリー映画です。本作は、被爆者の証言や実際のピアノの持ち主としての人生を丁寧に描写し、全国各地を巡回し続けています。2020年の公開以来、多くの人々に感動を与え、国際的な映画祭でも受賞したことから、その重要性が際立っています。

矢川氏は、被爆者から託された1台のピアノを修復し、平和のメッセージを広めるための全国巡回コンサートを行っています。彼は自身を「被爆2世」と位置づけ、過去の痛みを抱えながらも未来に希望を持って活動を続けています。450回を超えるコンサートを行い、全国各地で聴衆の心にアプローチしています。

参加者からのメッセージ



演奏会内では、参加者からの平和のメッセージも募集され、集まった87枚ものメッセージには、それぞれ参加者の思いが込められていました。共同体意識が強まる中で、平和への願いが各世代を超えて共有されていることがわかります。明るく温かい日々が続くことを願う声が、多くの口から発せられました。

平和の大切さを次世代へ



生活協同組合パルシステム茨城 栃木は、今後も平和に関する活動を継続し、国際協同組合年を迎える2025年にも、協力し合いながら、平和の重要性を広めていく決意を表明しました。子どもたちと未来を築くために、私たち一人ひとりが果たすべき役割を再認識する機会として、今回のイベントは非常に意義深いものでした。これからも、音楽を通じて人々が集まり、心を通わせるイベントが続くことを期待しています。


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