日用品と食品購入に関する調査結果
株式会社mitorizは、2023年10月21日から24日の期間に、消費者購買行動データサービス「Point of Buy®」の会員2,993人を対象にした調査を実施し、食品と日用品の購買行動に関する興味深い結果を発表しました。特に、2025年に向けた値上げの影響を考慮したこの調査は、消費者の購買頻度や情報源、重視ポイントについて詳しく分析されています。
購買頻度と時間帯
調査によると、買い物に行く頻度は「週に1~2回程度」とする回答が36.3%で最も多く、次いで「週に3~4回程度」が33.1%、さらには「ほぼ毎日」という意見も22.6%を占めました。また、買い物をする時間帯は、夕方以降(17時から20時)が30.4%を占め、仕事帰りに利用する傾向が強いことがわかります。午後や午前中の選択肢もそれぞれ26.5%と25.8%を占め、日中の時間帯にも一定数の買い物客が確認できました。
購入場所の傾向
食品や日用品を購入する場所について調査した結果、「スーパーマーケット」が圧倒的な人気を誇り、89.6%がこの選択肢に回答しました。次に「ドラッグストア」が59.1%、続いて「コンビニエンスストア」が32.4%という結果でした。特に若年層は、20代以下と30代のコンビニ利用率が比較的高く、ドラッグストアは30代と40代での利用が顕著です。これらは、家事や育児に忙しい消費者が取り入れている便利な買い物スタイルを反映していると考えられます。
情報源と若者の影響
買い物の決定に際し、消費者が重視する情報源は「チラシ」で52.9%、次に「店頭POP」が40.9%と続きます。しかし、特に若年層の20代や30代は親しい人の口コミを重要視していることが分かりました。また、SNSやYouTubeを通じた情報収集にも積極的な傾向があり、人とのつながりから得た評価を購入判断に活用する姿勢が見受けられます。
購入時の重視ポイント
食品購入の際に重視されるポイントとしては、「価格の安さ」が78.4%で最も高く、次に「特売・値引の有無」が52.9%と続きました。この結果は、消費者がいかにしてお得に購入するかを最優先していることを示しています。一方で「品質の良さ」も45.1%と一定数獲得しており、主に高齢者層では価格だけでなく、商品の質や安全性に重きを置く傾向が見られます。
日用品に関しても同様に、「価格の安さ」が70.9%で最も多く、次いで「ポイントが貯まる」が45.6%と上位に位置しています。特に、この調査でのポイントは、日用品購入時に即時的な割引よりも貯蓄型のポイントに関心が寄せられている点で、消費者の心理が垣間見える結果となりました。
年代別の傾向
年齢層の異なる回答を分析すると、上の年代ほど商品の質や使い心地を重視する傾向が強く、特に60代以上では50.1%が「品質の良さ」を重視しています。若年層は、見た目やデザインに気を使う傾向が強く、パッケージの印象が購買の決定に影響を与えることが見受けられます。
結論
これらの結果は、消費者の購買行動が年々変化していることを如実に示しています。特に若年層は、ポイント制度や口コミを重視し、賢い買い物を選択しています。今後、マーケティング戦略にはこれらの特性を反映させることが求められるでしょう。調査結果は、2025年12月に発表予定の第2弾でも詳細が明かされるので、今後の動向にも注目が集まります。