英国ロイヤルバレエ団のソリスト中尾太亮さんインタビュー
バレエは、普遍的な美と感情を表現するアートです。今回は、英国ロイヤルバレエ団のソリスト中尾太亮さんにお話を伺いました。彼がどのようにしてバレエの世界に飛び込んだのか、そしてどのようにして現在の地位を築いてきたのかを深掘りしていきます。
バレエとの出会い
中尾さんが初めてバレエに触れたのは、7歳の頃でした。愛媛バレエアカデミーで舟見玲子、村上明子、河島真之の指導を受けたことで、彼の道は開かれていきました。最初にバレエを始めたきっかけについて尋ねると、「母が教室に連れて行ってくれたことがすべての始まりでした」と語ってくれました。中尾さんは、最初は楽しむことを目的としていたものの、次第にその奥深さに魅了され、真剣に取り組むようになったそうです。
英国ロイヤルバレエ団との出会い
彼が世界三大バレエ団の一つである英国ロイヤルバレエ団に入団したのは、いくつかの偶然が重なった結果です。2014年、ドイツのマンハイム音楽大学バレエ科に編入し、そこでの経験が彼を成長させました。そして、2017年には第45回ローザンヌ国際バレエコンクールで第三位を受賞した後、英国ロイヤルバレエスクールの最終学年に編入され、2018年に卒業後、見事にロイヤルバレエ団に入団しました。
「入団前は非常に多くのプレッシャーがありましたが、周囲の支えと自分自身の努力が実を結んだ瞬間でした。」と中尾さんは振り返りました。彼の情熱と才能はこの大きな舞台へと導いてくれました。
バレエ団での生活
中尾さんの生活は、練習や公演に追われる日々です。イギリスでの生活について尋ねると、「文化的な違いが多く、戸惑うことも初めはありましたが、そこから学ぶことが多いです。」と語りました。彼は、プロのダンサーであることの喜びや厳しさを両方味わっているようです。「毎日のレッスンを通して、自分を磨き続けることが大切です。」という言葉に彼の真剣さが感じられました。
公演への想い
現時点で彼が特に楽しみにしているのは、2025年に行われる『バレエアンサンブルガラ2025~大阪~』です。中尾さんは『くるみ割り人形』の一部である「雪の情景とお菓子の国」を演じる予定です。この作品に対する思いを聞くと、「非常に幻想的で、観る人を夢の世界に連れて行けるようなパフォーマンスを心掛けています。」と語ってくれました。バレエの魅力を多くの人に届けるために、中尾さんは全力でその役を演じるつもりです。
バレエアンサンブルガラは、プロのダンサーと未来のプロダンサーたちが共演する貴重な機会です。公演は、2025年7月27日(日)に豊中市立芸術文化センターで開催されます。この特別なイベントには、多くの観客が集まることが予想されています。中尾さんは、自らのパフォーマンスを通じて、バレエの魅力をアピールし続けることでしょう。
中尾太亮さんの今後の活躍が非常に楽しみです。是非、公演前には彼のインタビューを楽しんでみてください。