『美しき青きドナウ』宇宙へ
2025-03-10 19:54:20

ウィーン交響楽団が宇宙と繋ぐ『美しき青きドナウ』の旅

ウィーン交響楽団が宇宙と繋ぐ『美しき青きドナウ』の旅



2025年5月31日、ウィーン市観光局と欧州宇宙機関(ESA)が協力し、ウィーン交響楽団による『美しき青きドナウ』の演奏を宇宙に送信するという特別なイベントが開催されます。このイベント「ワルツ・イントゥ・スペース」は、ヨハン・シュトラウス2世の生誕200周年を記念したプロジェクトの一環で、あの名曲を宇宙に届ける試みとして注目を浴びています。

歴史的な背景


このイベントは、1977年にNASAのボイジャー探査機が発射される際に搭載された「ゴールデンレコード」に『美しき青きドナウ』が含まれなかったことに対する雪辱でもあります。この名曲は、スタンリー・キューブリックの映画『2001年宇宙の旅』や、スペースシャトル・ディスカバリーのISSドッキングなど、数々の宇宙関連シーンに使用されてきたため、宇宙のイメージと深く結びついています。

イベントの詳細


実施日時と場所


ウィーン交響楽団は、現地時間で2025年5月31日20:30(日本時間では翌6月1日午前3:30)からオーストリア応用美術館(MAK)で『美しき青きドナウ』の生演奏を行います。この音楽は、セブレロスにあるESAの深宇宙アンテナを通じて宇宙に送信されます。信号は光の速さで宇宙へと飛び立ち、NASAボイジャー1号に23時間後に届く予定です。

信号が月の軌道に到達するのは約1.34秒後、さらに火星、木星、海王星を経て、最終的にボイジャーに追いつくことになります。ボイジャー1号は、地球から約250億キロメートル以上の位置を航行しており、地球から最も遠い人工物として、宇宙の探査を続けています。

アンバサダーへの参加


本イベントには、13,743名の参加者が「宇宙大使」として名曲の一部を選び、登録できます。選ばれた音符には、その名が宇宙に一緒に送信されるという特典があります。参加には費用がかからず、さらには著名な参加者としてウィーン市長のミハエル・ルートヴィヒや、元スタンリー・キューブリックの助監督ブライアン・W・クックなども名を連ねています。

視聴方法


この特別なイベントの模様は、生中継で配信される予定です。ウィーン市観光局の公式Instagramや特設サイトで視聴できるため、多くの人々がこの宇宙の旅に参加することができます。

まとめ


『美しき青きドナウ』を宇宙に送信するこのプロジェクトには、ただの音楽の演奏以上の意味があります。シュトラウスの作品を通じて、地球と宇宙、不変の美しさと人類の探求心が繋がる瞬間をぜひ見逃さないでください。音楽が宇宙を超えて移動するさまを体験しましょう。


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